26時間ディレイで短い一時帰国がさらに短くなってしまったが、昨日やっとの思いで帰宅した。早速家族飲みでしこたま飲み、皆二日酔い気味で大掃除という、何と幸せな年末(笑
2014年12月17日水曜日
歯が
期末試験最終日の昨日、朝8時から電話会議、午後には面接、夕食はネットワーキングの会食。合間を縫って、週末から足かけ3日間かかったレポートを書き上げ提出。
今日から冬休みだが、朝から外出の予定があり、昼は同級生からラーメンを食べに行こうと誘われ、雨の中ユニオン・ステーションの先まで遠出。DC一番と評判の博多ラーメンを口にした瞬間、左の奥歯に針を刺したような痛みが走る。土曜夜頃から続く歯痛が遂に食事に支障があるレベルになってきた。帰宅したのは午後もまだ早い時間だったが、昼寝して起きたら夜だった。
かつて喫煙していた頃はちょっと疲れるとスグに歯にきていたが、やめてからこんなに痛いのは初めてだ。参った。明日からちょっと寄り道をして、一時帰国する。
今日から冬休みだが、朝から外出の予定があり、昼は同級生からラーメンを食べに行こうと誘われ、雨の中ユニオン・ステーションの先まで遠出。DC一番と評判の博多ラーメンを口にした瞬間、左の奥歯に針を刺したような痛みが走る。土曜夜頃から続く歯痛が遂に食事に支障があるレベルになってきた。帰宅したのは午後もまだ早い時間だったが、昼寝して起きたら夜だった。
かつて喫煙していた頃はちょっと疲れるとスグに歯にきていたが、やめてからこんなに痛いのは初めてだ。参った。明日からちょっと寄り道をして、一時帰国する。
2014年12月12日金曜日
2014年12月4日木曜日
強行突破
『課題4つ+小テスト1つ』が同時にあった、入学以来一番の集中日。昨日の今頃からの24時間、いつ何をやったのか思い出せないくらいマクりにまくって、何とか乗り切った。
課題
課題の全体量は必修科目のみの1年次秋学期の方が断然多かったが、必修は科目間で教授同士が情報交換・調整していたので、一日に三つ以上の締切が重なることはまずなかった。来週いっぱい、課題やらプレゼンやらが続き、あっという間に秋学期も終わる。学位取得 まであと半年だ。
課題
- プロジェクト・ファイナンス(選択)-Case Write-up
- 回帰分析(選択) -練習問題
- リーダーシップ論(必修) -発表資料
- リーダーシップ論(必修) -ゲスト講演論評
- 回帰分析(残差分析)
課題の全体量は必修科目のみの1年次秋学期の方が断然多かったが、必修は科目間で教授同士が情報交換・調整していたので、一日に三つ以上の締切が重なることはまずなかった。来週いっぱい、課題やらプレゼンやらが続き、あっという間に秋学期も終わる。学位取得 まであと半年だ。
2014年11月22日土曜日
2014年11月14日金曜日
2014年11月11日火曜日
2014年11月6日木曜日
2014年11月4日火曜日
2014年11月2日日曜日
2014年11月1日土曜日
2014年10月30日木曜日
2014年10月21日火曜日
2014年10月19日日曜日
2014年10月17日金曜日
2014年10月10日金曜日
2014年10月5日日曜日
2014年9月27日土曜日
倫理
問: 以下のような会社、アリやナシや?
会社1:株の投資信託 T社
老後の蓄えなど、個人資産で株式を保有している一般人に、ある日『株式の公開買付を行っています。あなたの株を〇〇ドルで売りませんか?』と勧誘メールが届く。(※日本では銀行貯金が圧倒的多数だが、米国ではそこらのフツーの一般人でも株式に換えているケースが珍しくない模様。)株を持っていると、この手の勧誘メールは毎日色んなところから届くから、受け取る側もいちいち全部は読まない。良さそうなのがあれば、ポチッとクリックするだけで取引出来てしまうそうだ。
こうした買付は『テンダー・オファー』と呼ばれ、取引に応じると持っていた株がHolding accountに一時的に移される。公開買付は通常、即日ではなく一定期間行うものなので、その間買い集めた株を一時的に置いておくのがholding accountである(と思う)。テンダー・オファーに応じた人には通常、買付期間中であればいつでも、気が変われば取引を中止する権利が認められている(たとえば相場が買付価格を上回った場合など)。もっともそうならないように、買付価格は通常、市場価格を上回るように設定されている。
さて、問題のT社だ。
T社からの勧誘メールは、一見、他社のものと同じように見えるが、何百ページにもなる説明書きをちゃんと読むと、実はあちこちに落とし穴が掘ってある。
まず、一点目。もし、「あなたの株は現在、市場価格で$45ですが、それを私たちに$42で売りませんか?」と聞かれたら、誰だって「アホか。売らんわ、そんなもん」と答えられるだろう。T社がやっていることはそういうことなのに、現実には多くの人が間違って売ってしまう――テンダー・オファーは通常市場より高値であるということを知っているがゆえに、これもそうに違いないと思い込み市場価格を調べずに決断してしまうのだ。ポチッとクリックするだけでいい手軽さも軽率さを助長する。
そして二点目。クリックしてから、実はオファー価格が市場価格を下回っていると気付いても、もう遅い。通常は認められている取引中止の権利が、T社との契約では認められていないのだ。さらに最悪なのは、holding accountに株がある間に、株価が下がってしまい三点目が発動するケースだ。上の例でいけば、T社は市場価格が$42を下回った時点で、買付を放棄すればいい(市場で買った方が安いから)が、元の株式保有者(客)は値が下がった株を引き取らなければならないので、損を避けられない(下のエントリで書いたコールオプションの売りですね、まさに)。こんなT社にだけ都合のいい契約だが、小規模(総発行株式の5%未満)な公開買付は規制対象外であるため、契約自体は合法です、となむ(逆に、5%以上なら違法となるケース)。
会社1:株の投資信託 T社
老後の蓄えなど、個人資産で株式を保有している一般人に、ある日『株式の公開買付を行っています。あなたの株を〇〇ドルで売りませんか?』と勧誘メールが届く。(※日本では銀行貯金が圧倒的多数だが、米国ではそこらのフツーの一般人でも株式に換えているケースが珍しくない模様。)株を持っていると、この手の勧誘メールは毎日色んなところから届くから、受け取る側もいちいち全部は読まない。良さそうなのがあれば、ポチッとクリックするだけで取引出来てしまうそうだ。
こうした買付は『テンダー・オファー』と呼ばれ、取引に応じると持っていた株がHolding accountに一時的に移される。公開買付は通常、即日ではなく一定期間行うものなので、その間買い集めた株を一時的に置いておくのがholding accountである(と思う)。テンダー・オファーに応じた人には通常、買付期間中であればいつでも、気が変われば取引を中止する権利が認められている(たとえば相場が買付価格を上回った場合など)。もっともそうならないように、買付価格は通常、市場価格を上回るように設定されている。
さて、問題のT社だ。
T社からの勧誘メールは、一見、他社のものと同じように見えるが、何百ページにもなる説明書きをちゃんと読むと、実はあちこちに落とし穴が掘ってある。
- T社の買付価格は、市場価格を3-4%下回るように設定されている。
- 取引に応じたら最後、オファーを受けた側に取引中止の権利は無い。
- その一方で、T社には最終的に株を買い付ける義務はない。T社が買付を放棄した場合、holding accountにあった株式は元の所有者が引き取らなければならない。
まず、一点目。もし、「あなたの株は現在、市場価格で$45ですが、それを私たちに$42で売りませんか?」と聞かれたら、誰だって「アホか。売らんわ、そんなもん」と答えられるだろう。T社がやっていることはそういうことなのに、現実には多くの人が間違って売ってしまう――テンダー・オファーは通常市場より高値であるということを知っているがゆえに、これもそうに違いないと思い込み市場価格を調べずに決断してしまうのだ。ポチッとクリックするだけでいい手軽さも軽率さを助長する。
そして二点目。クリックしてから、実はオファー価格が市場価格を下回っていると気付いても、もう遅い。通常は認められている取引中止の権利が、T社との契約では認められていないのだ。さらに最悪なのは、holding accountに株がある間に、株価が下がってしまい三点目が発動するケースだ。上の例でいけば、T社は市場価格が$42を下回った時点で、買付を放棄すればいい(市場で買った方が安いから)が、元の株式保有者(客)は値が下がった株を引き取らなければならないので、損を避けられない(下のエントリで書いたコールオプションの売りですね、まさに)。こんなT社にだけ都合のいい契約だが、小規模(総発行株式の5%未満)な公開買付は規制対象外であるため、契約自体は合法です、となむ(逆に、5%以上なら違法となるケース)。
◇ ◆ ◇
こうして荒稼ぎしたT社は、やがて社会問題にもなったが、契約が合法であることをタテに居直り続けたそうだ。そもそも客のミスを前提にした商法が許さるのか――私は考えるまでもなくNOだと思うが、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』を英雄視できる国・アメリカでは「いや、彼は頭いいだけじゃね?騙された方が悪いっしょ」という人も結構いて議論になるのである。
2014年9月26日金曜日
ショート・コール
デリバティブの授業で、オプションのポジションについて講義。コール・オプションとプット・オプションそれぞれにロング・ポジションとショート・ポジションがあり、相場の上下によって儲けや損の出方が変わってくる。オプションには一定以上の損を出さないための保険のような役割があるが、1パターンだけ、損が無限大というリスキーな組み合わせがある。それが、ショート・コール(コールオプションの売り)である。
――と聞いた瞬間、思わず下を向いて笑ってしまった。いや、教授は何も悪くないのだが、ウガンダでショート・コールと言えば小用のことだったもので・・・他に誰も笑わないからアレ?と思ったのだが、どうもウガンダ特有の言い回しだったらしい。いずれにせよ、一発で覚えられたのは言うまでもない。
◇ ◆ ◇
2014年9月15日月曜日
拠点
どうもノートパソコンの長時間使用が肩こりの原因になっている気がして、キーボードを導入。USBレシーバでマウスともどもワイヤレス接続。さらに、スピーカーが接触不良で音が出ない(※イヤホンを差せば聞こえる)のを言い訳に、Bluetoothスピーカーを購入。そのうちディスプレイも大きくないと釣り合わない気がしてきて、エクセルの使用頻度が高いし、というもっともらしい理由を見つけ新年度開始前に導入した。授業に行くときはHDMIケーブルを外すだけでいいので便利だ。最後に、ちょうどいい高さの座卓がなかなか見つからず諦めかけていたところへ、無印良品がUS進出済みであることを思い出し、お取り寄せに成功。
キッチンに立つときはたいてい、YouTubeを流しっぱなしに。
外の木立に向いて座るのも、今の季節は気持ちいい。ゴザの下にはホットカーペット導入済みだ。
2014年9月14日日曜日
2014年9月13日土曜日
変革至上主義
今学期もまた、リーダーシップ論が必修科目になっていて、かなりうんざりである。しつこい。先学期はどうやって他人に影響力を行使するか(≒言うことを聞かせるか、に近い場合が多い)、今学期はどうやって組織変革するか、がメインテーマらしい。和を重んじ、偉そうにしない、背中で語るタイプのリーダー像が広く受け入れられる文化から来た人間にとっては(⇒たぶん私だけではない、少なくともアジア人学生の一定割合はそうだと思う)、だからアメリカ人ってこういうリーダーが好きなんだ~というのを理解する時間である。
そもそも、だ。組織は変革しなくちゃいけないのか?
しかし、組織変革はあくまで手段であり、目的ではない。理想とする組織像がまずあり、現状との乖離があるからこそ、いじって理想に近づける努力が必要になるのである。熱心な変革信奉者を見るたびに抱く違和感はたぶん、手段が目的化していることへのそれなんだろうと思う。
そもそも、だ。組織は変革しなくちゃいけないのか?
◇ ◆ ◇
初回の授業冒頭で『必ずしもいつも変革が必要なわけではない』と脚注のような扱いでひと言ことわりがあったが、その後は(テーマが変革なのだから仕方ない部分もあるが)必要性を問うことはほぼなく、最初から変革ありきで、どう作戦を立て、どう実行に移すかの話ばかりである。まるで変わること自体に価値があるかのような様は、さすが、良くも悪くも“変り身”の早い国だと思ったり、道理で新しいトップはCEOであれ政治家であれ国際機関であれ、やたらと組織をいじりたがるわけだ、と腑に落ちたり。
確かに、変化が新たなパワーを生みだすことはあると思う。移行期にみんな同じ方向を向いて走ることができれば、日常業務だけの時より主体的なモメンタムが生まれやすいだろうし、当事者意識を持った途端、仕事っていくらでも楽しくなるものだ。また、どんな時代も常に変化し続けていることや、現代においてはそのスピードが加速度的に上がっていることを考慮すれば、どんな保守的な組織であってもある程度意識的に変わろうとし続けなければ、あっという間に適者生存の法則で淘汰されてしまうという側面もあろう。
2014年9月9日火曜日
2014年9月7日日曜日
観た観た!
土曜午前の講座終了後、キャンパス内のバーに直行。お昼を食べながらUSオープン準決勝を第1セットの最後から観戦した。第2セットをあっさり取られたのを見届け、歩いて帰宅。残りはネット観戦だったが、途中から映像を拾えたので勝利の瞬間を目撃することができた。すっっっげーーーーーーーー!!!
◆ ◇ ◆
全米中継はCBSだったのだが、第3セット取ったあたりから実況も完全に錦織選手びいきに。セット間に数秒間、日本のTV中継(=日本語の実況)録画をそのまま流して、日本人が盛り上がっている様子を紹介。さらに『この試合を観てる日本人は何て言うと思う?』『Wow?いやWow●wさ』と、日本国内の独占放映権を持つ有料放送局名を小ネタにしていた(笑
歴史的瞬間を見たいという欲求と、勝利者インタビューでわざわざコーチの名前が出ていたことからも分かるように、米国出身の元チャンピオンに師事しているという事実が、地元メディアと観客を贔屓目にさせているように思う。
歴史的瞬間を見たいという欲求と、勝利者インタビューでわざわざコーチの名前が出ていたことからも分かるように、米国出身の元チャンピオンに師事しているという事実が、地元メディアと観客を贔屓目にさせているように思う。
2014年9月3日水曜日
2014年8月31日日曜日
2014年8月30日土曜日
2014年8月25日月曜日
2014年8月19日火曜日
2014年8月18日月曜日
分からん
こんなこと言えば新しいものの良さが分からない年寄扱いされるのかなと思いつつ、それならそれでいいやということで書くが、『アナと雪の女王』の一体何がそんなにいいのか、いまいちよく分からなかった。
吹雪の場面などの画像はきれいだと思ったが、ディズニーにしてはストーリー構成が雑だし、あの話題の歌も曲自体はアメリカ人が好きそうな前向きなメッセージ性のある曲だと思ったけど(日本語の吹替え版もよくできているし)、ストーリーの中ではいきなり弱気なお嬢さんが強気な歌を歌いだしたので目がテンになった。せっかくいい曲なのに、あれが歌えるようになるまでの心理的葛藤や成長が描かれてないので、唐突な印象しか受けないのだ。いっそ、彼女がアレを歌えるようになるまでをフィーチャーした物語にすれば、よっぽど現代的なお姫様物語になったのではないかと思うくらいだった。
吹雪の場面などの画像はきれいだと思ったが、ディズニーにしてはストーリー構成が雑だし、あの話題の歌も曲自体はアメリカ人が好きそうな前向きなメッセージ性のある曲だと思ったけど(日本語の吹替え版もよくできているし)、ストーリーの中ではいきなり弱気なお嬢さんが強気な歌を歌いだしたので目がテンになった。せっかくいい曲なのに、あれが歌えるようになるまでの心理的葛藤や成長が描かれてないので、唐突な印象しか受けないのだ。いっそ、彼女がアレを歌えるようになるまでをフィーチャーした物語にすれば、よっぽど現代的なお姫様物語になったのではないかと思うくらいだった。
2014年8月17日日曜日
『いまを生きる』
はじめて観たときから、早20年だろうか。当時は中学に入りたての頃だったから、当然生徒たちの視点から観ていたが、そんな自分がいつしか親の視点で観るようになる日が来ようとは思ってもみなかった。歳をとったものだ。けどまあ、こんないい大人になっても、「いま」を生きている、と言い切れる日々を過ごせているのだから、歳をとるのも悪くない。(・・・行き当たりばったりの人生、とも言うが。)
ロビン・ウィリアムスが逝ってしまった。私はにぎやかなコメディアンの役より、この作品や『グッドウィルハンティング』のような役どころが好きだった。自殺した生徒を想って静かに泣くシーンが一層悲しい。
この映画を好きな作品にあげる人は結構いるのではないか。いや、正確には、この映画が好きそうな人の多いところばかり通ってきた、のかな。Yにしても、協力隊にしても、今の仕事にしても。中学・高校の頃は繰り返し何度も観た作品のひとつだったが、今日は何年ぶりだったんだろう。ストーリー展開やセリフの内容や順番は何となく覚えていたものの、TV放映でカットされたシーンを今になって知ったり、アメリカ東海岸の四季や学校の様子を今は想像ではなく実感できたり、何より英語を英語で理解できたりで、既視感はありつつもそれなりに新鮮だった。今回あらためて、四季を織り込んだ画と、余計な効果音や挿入歌を入れず全体に静かなつくりになっている点が印象に残った。
◆ ◇ ◆
2014年8月16日土曜日
2014年8月14日木曜日
2014年8月13日水曜日
2014年8月6日水曜日
2014年8月5日火曜日
2014年8月2日土曜日
2014年7月31日木曜日
2014年7月27日日曜日
奴隷の国の今昔
古代ギリシアと現代の民主主義の違い(のひとつ)は奴隷制の有無だと習った気がするが、これって違いじゃなく共通点じゃね?――というのが、現代の民主主義大国ナンバーワンを自認する国の首都で生活してみた感想だ。選挙権の有無、ならまだ分かるが。誰か、そういう研究してくれないかな。
確かに人種や肌の色による差別は無くなった建前であるし、実際その手の言動には細心の注意を払って周囲の誤解を招かないようにしなければならないが、目の前に見えている日常風景は、特定の職業に特定の人種や民族が偏っており、社会の底辺を支える仕事をしていると思われる人は服装や立ち居振る舞いからすぐにそれと分かることが多く、そんな光景が身近にいくらでもあるような救いようのない格差社会だ。制度化されていないからって固定化されていないとは言えず、むしろその逆で、見えにくくなっている分改善しようというインセンティブも働かず見て見ぬふりを助長する下地となっている。じゆうのくにというよりどれいのくににみえるんだわね、正直。
社会を硬直化させないために競争の存在は重要だと思うし、それが日本に最も欠けていることだとも思うが、もしこの国で本当に公平な競争が行われているのだとしたら、首都の公共交通の運転手がほぼ例外なく黒人で、土木作業現場から聞こえてくるのは必ずスペイン語、という状況は説明がつかないはずである。
◆ ◇ ◆
確かに人種や肌の色による差別は無くなった建前であるし、実際その手の言動には細心の注意を払って周囲の誤解を招かないようにしなければならないが、目の前に見えている日常風景は、特定の職業に特定の人種や民族が偏っており、社会の底辺を支える仕事をしていると思われる人は服装や立ち居振る舞いからすぐにそれと分かることが多く、そんな光景が身近にいくらでもあるような救いようのない格差社会だ。制度化されていないからって固定化されていないとは言えず、むしろその逆で、見えにくくなっている分改善しようというインセンティブも働かず見て見ぬふりを助長する下地となっている。じゆうのくにというよりどれいのくににみえるんだわね、正直。
◆ ◇ ◆
社会を硬直化させないために競争の存在は重要だと思うし、それが日本に最も欠けていることだとも思うが、もしこの国で本当に公平な競争が行われているのだとしたら、首都の公共交通の運転手がほぼ例外なく黒人で、土木作業現場から聞こえてくるのは必ずスペイン語、という状況は説明がつかないはずである。
2014年7月25日金曜日
2014年7月23日水曜日
無いからって買うとは限らないじゃん?
NeedsとDemandは違う、となむ。往々にして、公共事業はneedsだけでも成り立つが、ビジネスはdemandがないとリターンを見込めず、そもそも投資対象にならない。二重の円で表すとすれば、外側の大きな円がニーズで、内側に含まれる円がディマンド。両者の違いはWillingness to Payの有無かと思う。
そうしてあらためて考えてみたPPPがうまくいくための必要条件は:
1)ニーズだけでなく、demandがあること。
2)民間だけでは取り得ないが、政府なら取れるリスクがあること。
公務員というのは基本的にニーズ・ベースでしか仕事をしたことのない人たちなので、1)はかなりハードルが高いと思われ。また、記憶の限りでは、2)こそが民間から求められている点だということを理解している人もまた少なく、PPPを単に『民間に資金を出させるための手段』くらいにしか思っていない人の方が圧倒的多数だったような。ということは、一点付け足すとしたらこうなるか⇒⇒
3)政府機関は1)、2)を理解しようと謙虚に努力し、民間側は政府機関が1)、2)を現状理解していないという前提で話をすること。
◆ ◇ ◆
そうしてあらためて考えてみたPPPがうまくいくための必要条件は:
1)ニーズだけでなく、demandがあること。
2)民間だけでは取り得ないが、政府なら取れるリスクがあること。
公務員というのは基本的にニーズ・ベースでしか仕事をしたことのない人たちなので、1)はかなりハードルが高いと思われ。また、記憶の限りでは、2)こそが民間から求められている点だということを理解している人もまた少なく、PPPを単に『民間に資金を出させるための手段』くらいにしか思っていない人の方が圧倒的多数だったような。ということは、一点付け足すとしたらこうなるか⇒⇒
3)政府機関は1)、2)を理解しようと謙虚に努力し、民間側は政府機関が1)、2)を現状理解していないという前提で話をすること。
2014年7月22日火曜日
ブランド力
セーフガード担当者の話を聞く機会があった。「環境面、社会面のケアはブランド力の一部を成すものだと思う。」というコメントに、言い得て妙だと思った。開発に携わっていると、この方面は仁義なき戦いの様相を呈することがしばしばあり、平気で人でなしのような言われ方をされたりもするので、間違いなく避けられるのなら避けたい仕事のひとつなのだが、『ブランド力』構築のための仕事、と思えれば少しは辛抱しようという気にもなれるかな。
◆ ◇ ◆
まともな開発金融からお金を借りるためには、環境面・社会面をきちんとケアしなくてはならない。具体的には、ダムや道路を例にとるのが分かりやすいと思うが、工事によって生態系が破壊されないように計画を工夫したり特別な対策を取ったり、また土地の立ち退きがあった場合には相応の補償をしたり、といったことが求められる。常識的に考えて当たり前のことように感じるが、これが実際にやろうとすると、保護や補償を生業にしている人たちもいたりなんかして、妥当な落としどころを見つけるのは容易ではないし、残念ながら最終的にはゴネたもん勝ちのようなところもある(だから生業として成り立つ。たとえば、土地の補償をふんだくるプロが住民にキックバックさせているような噂は現場では始終聞こえてくる)。
ちなみに、開発援助案件の場合、こうしたケアは通常、お金も含めて被援助国側の責任において行うことになっている。が、援助機関にもお金を出す者としての責任があろうとの理屈で、援助機関に直接クレームが付いた場合はそれでそれで対応するのが一般的だ。先進国目線で見ると、『弱者を保護してあげてる』という言い方も成り立つかもしれないが、開発途上国側にしたら、当のその先進国こそが自国で公害問題や強制立ち退き繰り返して発展してきたというのに、自国の開発がひと通り終わった今頃になって『ケア』のルールを『勝手に』作って他国に押し付けているーーという言い方も成り立つ。実際、こういう『ケア』を巡る(多くの、というより、ほとんどの場合、先進国の)論争が開発を何年も遅らせている事例と言うのは世界中に山ほどあるのだ。これが不公平でなくて何なのかと、現地で電気や水が不安定な生活を何年もすればそう思うようになるのが自然というものだ。
◆ ◇ ◆
冒頭の『ブランド力』とは、きちんとケアしてまっせ~という意味合いだけでなく、アノ機関が金を出すということはきちんと審査してケアもばっちりで、途中でその手の団体にクレームをつけられて事業が止まってしまうなんて可能性も限りなく低い、だからウチも一緒に金を出そうーーと、他の金融機関が思ってくれることまでを指している。自身が出す金額が小さくても、結果として大きな融資額を引っ張ってくる呼び水になれる、この無形の力こそがブランド力である。
2014年7月18日金曜日
2014年7月17日木曜日
返せまっか
公開されている資料によれば、ソブリン向けODAローンの場合(日本でも世銀などの国際機関でも)プロジェクト・コストの計算はFinancialベースで行うものの、融資判断基準となる内部収益率IRRはEconomicベースでしか計算しないケースがかなりある。これには勿論理由があって、事業がたとえば有料道路のように直接お金を生み出すものでない限り、FinancialベースのIRRは通常マイナスになってしまうからであろう(コストだけあってリターンのない計算になるから。一方、Economicベースの場合は機会便益をリターンに含めるため、マイナスになることはまずない。)また、国の基幹インフラなどは、それが土台となって産業発展や投資呼び込みにつながっていくのだから、すぐにはキャッシュでペイしなくても経済性さえあればOKなのだという思想が背景にあるのだとも理解している。
しかし、だ。
これを民間のフツーの投融資をしている人たちに説明するとなると、一点どうしても説明しきれない点がある。それは、ローンであるにも拘わらず、返済能力をEIRRでは図れてないという点だ(FIRRなら、少なくともプロジェクトのリターンだけで返済可能なのかどうかは分かる。返済できちゃう場合で、実際リターンが返済原資に充てられるケースをプロジェクト・ファイナンスと呼ぶ)。つまり、利子と元本の返済期日と金額は決められているが、その時本当に借りた国の国庫に回収できるだけのお金があるのかどうかは分からない。
いや、ソブリン融資ですから、各国政府の信用力は別途調査していますし、利子も微々たるものなので返済できないってことはないですよーーって言うしかないのだろうけど、じゃあ2000年代にあった債務帳消しは何だったんだという話になるのであり。事業の経済性があるということは、その分産業なんかも発展して税収も増えるだろうから国庫も潤っているはず、ということだとは思うが、この辺のうまい言い回しが、案外、秋以降の就活のカギになりそうな気がしている。
しかし、だ。
これを民間のフツーの投融資をしている人たちに説明するとなると、一点どうしても説明しきれない点がある。それは、ローンであるにも拘わらず、返済能力をEIRRでは図れてないという点だ(FIRRなら、少なくともプロジェクトのリターンだけで返済可能なのかどうかは分かる。返済できちゃう場合で、実際リターンが返済原資に充てられるケースをプロジェクト・ファイナンスと呼ぶ)。つまり、利子と元本の返済期日と金額は決められているが、その時本当に借りた国の国庫に回収できるだけのお金があるのかどうかは分からない。
いや、ソブリン融資ですから、各国政府の信用力は別途調査していますし、利子も微々たるものなので返済できないってことはないですよーーって言うしかないのだろうけど、じゃあ2000年代にあった債務帳消しは何だったんだという話になるのであり。事業の経済性があるということは、その分産業なんかも発展して税収も増えるだろうから国庫も潤っているはず、ということだとは思うが、この辺のうまい言い回しが、案外、秋以降の就活のカギになりそうな気がしている。
2014年7月16日水曜日
2014年7月15日火曜日
2014年7月14日月曜日
2014年7月12日土曜日
ブラジル人同級生
同じインターン先にもう1人、同級生がいるのだが、彼はブラジル人。あの衝撃的な試合の後、さすがに心配になってメッセージを送ったが返信なし。席まで見に行っても不在だったりして、会えたのは結局2日後だった。
ちょっと、元気?心配してたんだけど、と言うと、ニヤリとして開口一番、「俺はアルゼンチン生まれだぜ。知らなかったのか?」だって(笑 開き直りというよりヤケクソ気味だったが、元気でよかった。普段は冬でもシャツを半分まではだけている(インターン先ではさすがに閉めているが)、陽気なラテン男子である。職種は違うが部署が同じなので、チーム・ジョージタウンで助け合いながら過ごしている。
ちょっと、元気?心配してたんだけど、と言うと、ニヤリとして開口一番、「俺はアルゼンチン生まれだぜ。知らなかったのか?」だって(笑 開き直りというよりヤケクソ気味だったが、元気でよかった。普段は冬でもシャツを半分まではだけている(インターン先ではさすがに閉めているが)、陽気なラテン男子である。職種は違うが部署が同じなので、チーム・ジョージタウンで助け合いながら過ごしている。
2014年7月7日月曜日
2014年7月5日土曜日
2014年7月2日水曜日
プロセスが問題でしょ
集団的自衛権の行使を容認すること自体が問題なのではなく、そんな重要なことを国会ではなく閣議決定で決めてしまう(あるいは、決定事項かのように喧伝する)やり方や、少しでも護憲・リベラルな意見を言う人に対して臆面もなく『売国奴』『非国民』と罵声が上がりオープンな議論がしにくくなっている状態で拡大解釈に踏み切ることが非常にまずいと思う。かつて軍部の暴走を許した統帥権干犯問題ですら、ちゃんと帝国議会で話し合われたというのに。
◆ ◇ ◆
思った通り、ノーベル平和賞受賞者が大統領をつとめる大国は、早速「歓迎」のコメントを出したそうな(いつもの民主主義の押し売りはどこへ行った)。ネット上でリベラルを叩くコメントを書き込んでいる人たちが全部素人だとはとても思えないのだが、乗せられている素人の人たちも、誰が煽らせているのか一度冷静に考えてみたらいいのにと思う。
2014年6月30日月曜日
都会でカヤック!
朝起きたらいい天気だったので、
念願のポトマック川でカヤック・デビューしてきた。
ボートハウスで、オープンデッキのカヤックとパドル、ライフジャケットを貸してくれる。
シングルカヤックで1時間15ドル。
特に説明や注意もなく、まるで池でアヒルボートにでも乗るかのようなノリで送り出された。
ポトマック川から望むKey Bridgeとロズリンのビル群。
そびえたつ母校。
こんな中洲もあったりして、それなりにアウトドアっぽい。
この辺りは川幅もあり、傾斜もほとんどない。
川というより湖みたいな感じで、流れより風の向きが気になった。
◆ ◇ ◆
というわけで、フィヨルドと湿原に続き、なんとなくシリーズになりつつあるカヤック(カヌー)遊び。自宅アパートからボートハウスまで、歩いて40分てところだろうか。学校からなら15分くらい。一応、ここは首都であることを考えれば十分OKなカヤックスポットだ。できれば朝早く、営業開始時間の8時から2時間とかが理想的なのだが――ホントは今日もそのつもりだったのだが――案の定、起きられなかったわけで(笑
2014年6月29日日曜日
機上感想文
この間DCに戻る機上で、映画5本を鑑賞。ワンフライトで観た映画本数の最高記録を樹立したのだった(笑
◆ ◇ ◆
『小さなおうち』 (2014年、日本)
ストーリーは映画にするほどの内容でもないと思ったが、自叙伝を執筆するお婆ちゃんにわざわざ「1937年は楽しかった」と言わせ、 それなりに歴史を知っている甥っ子に反論させている場面が秀逸だと思った。確かに日本史では、1937年はすでに日中戦争が泥沼化し、年末には南京事件も起きた年だと習う。
しかし、そう指摘する甥っ子に、お婆ちゃんは断固再反論する。そんなことはない、1937年は明るくて楽しい年だったと。南京が陥落し街はお祭り騒ぎ、主婦にとっては戦勝”記念”セールに心躍る出来事となった。もうすぐ戦争は終わりそうだという明るい見通しとともに新年を迎えたのだと。観る側は直感的に理解する――たぶん、彼女の感じた時代の空気感は間違っていなかったのだろうと。たとえば私だっていつか言われるかもしれない。お婆ちゃんの青春時代って『失われた20年』だったんだよね?みんな暗かったんでしょ? ――なんて。ん~なわけなくても、”結果論”としての歴史を知っていると、かえって時代の空気みたいなものは見えなくなるのが常ではないかと思う。
『マンデラ~自由への長い道』 (2013年、イギリス・南アフリカ)
アフリカと歴史が好きな身ゆえ教養として抑えておきたいけれど、映画館に行くほどでもなあ、と思っていたら機内の上映リストにあった。ラッキー。 冒頭、主演俳優があまりに本物と似ていない気がしてストーリーに集中できなかったのだが、後から調べたら意外と大柄だという点は史実どおりのようだった。どうも、ガンジーやキング牧師といった”同系統”の歴史的人物たちと混同してしまいがちだが、身長はガンジー164センチ、キング169センチに対し、マンデラは183センチだったそう。確かにでかい。
マンデラ本人が書いた自伝を原作とし、映画の内容も本人の強い意向で「偉人伝」としてではなく、 短所やスキャンダルもきっちり描く「等身大」を意識した内容になっている。最初の奥さんを浮気で捨てた罰だったのか、以後家庭生活にはとことん恵まれなかったマンデラだが、やはり彼の評価は政治家として、あれだけ許し難い暴力と圧政を強いた白人に対して復讐ではなく融和をもって国内をまとめたこと、そして長い苦難の末やっとつかんだ権力の座だというのに、しがみつくこともなくアッサリ次世代に譲ったこと、の二点に尽きると思う。
ハリウッド映画なら、さしづめ牢獄から解放されたシーンで大袈裟な音楽でも流して終わらせてしまいそうなところだが、解放されてからの顛末もきちんと描いたところに好感を持てる作品だと思った。
『インビクタス/負けざる者たち』 (2009年、アメリカ)
その、ハリウッドが描いたマンデラが、1995年のラグビーW杯南アフリカ大会を題材にとった本作だ(つまり、ワンフライトでマンデラ関連作品を2本立て続けに見た)。良くも悪くもハリウッドらしい、底は浅いがエンターテイメントとして手堅くまとまっている印象の作品。ラグビーはフォローしていないのでこの試合のことは映画になるまで知らなかったが、マンデラとスポーツと言えば、2010年のサッカーW杯決勝戦に車椅子で出てきたのはLIVE中継で観ていたので今でも印象に残っている。
◆ ◇ ◆
他の三作品は『ダラス・バイヤーズ・クラブ』、『永遠のゼロ』、『トリック劇場版 ラストステージ』。『ダラス――』は気が向いたら書くかもしれないが、『永遠のゼロ』はファンタジー過ぎる話の内容にげんなりしてコメントに値しない。『トリック』はTVシリーズ未見ということもあって最初と最後しか起きていなかったので書けない。
はじめまして
国内も海外も、就職活動とネットワーキングがほぼイコールの業界だ。インターンは能力を品定めしてもらう機会でもあるが、ここでどれだけの人と会って話を出来るかも同じくらい重要なことになってくる。――と分かっているから、いち日の最初と最後(時間外)はアポ要請と御礼のメールを書く時間に充て、ランチは今のところほぼ毎日ネットワーキング・ランチである。たまにそこに飲み会が加わり、元来人見知りの私の肩は凝りっぱなしというわけだ。
しかし、間もなく休暇シーズンに入りネットワーキングの機会も限られてくるはずなので、そうなるまではともかくこのペースで連日人に会い続けるしかない。頑張れ、人見知り。
しかし、間もなく休暇シーズンに入りネットワーキングの機会も限られてくるはずなので、そうなるまではともかくこのペースで連日人に会い続けるしかない。頑張れ、人見知り。
2014年6月26日木曜日
2014年6月25日水曜日
2014年6月23日月曜日
新居生活
家具なしのアパートに住むのは久々だ。フィリピンでボランティアだった時以来。その時もそうだったのだが、順に家具を揃えていく中で、鍋釜食器の類がどうしても後回しになる。理由は明快で、どこへ行く時も野外食器を持ち歩いているからだ。煮る、焼く、炊く、蒸すといったひと通りの調理が出来てしまう上に、皿にもなる。来客となるとちょっとアレだが、自分1人なら十分コレだけで生活できるレベルなのだ。
フィリピン着任1年目の頃に遊びに来た後輩に「いい加減、鍋を買ってください!」と苦言されたことを、ふと思い出した、引っ越し10日目の夜(笑
フィリピン着任1年目の頃に遊びに来た後輩に「いい加減、鍋を買ってください!」と苦言されたことを、ふと思い出した、引っ越し10日目の夜(笑
2014年6月21日土曜日
2014年6月17日火曜日
2014年6月14日土曜日
2014年6月6日金曜日
2014年5月31日土曜日
間近
ザンビアって、確かに2012年のアフリカ・ネーションズカップを獲った実力のあるチームではあるが、全体に体が小さく『仮想コートジボワール』どころか、細かなパスと素早い攻守の切り替えが特徴のすばしっこい感じのチームだったと記憶している。対して、コートジボワールはヨーロッパでプレーする選手も多く、いいもの食べてるのか皆ごっつくて重戦車のような突破をしてくるイメージなのだが、ザンビア相手でちゃんとテストになるのだろうか。
◆ ◇ ◆
コロ・トゥーレ選手がマラリアに罹患したとのニュースがあったが、『2008年から感染していた』というのは何かの間違いであろう(笑 潜伏期間は1週間から10日程度だったと思う。 いずれにしろ、アフリカの人にとってマラリアは風邪みたいなものなので、W杯本番への影響は軽微だと思う。
2014年5月26日月曜日
『宇宙兄弟』
去年、機上の上映リストに入っていたことが何度かあったけれど、まったく食指が動かなかった。題名からチープな画しか想像できなかったからだったと思うが、受験のために奔走しながら、仕事ではデカい案件が倒れかかっていたアノ時期、もし観ていたらさぞ励まされただろうなと、1年後、学年末試験が終わった日の屋根裏部屋で思った。
原作漫画の世界観がどう、とかいう所感も散見されたので、試しに漫画も読んでみたが、むしろ上手く再現出来ているほうではないか。同じ主演男優の山の漫画が原作の映画はコメントするに値しないようなひどいものだったが、こちらは兄弟、子役含めてハマり役のように思えた。
個人的には、就活の面接ってあんなふうに応えればいいんだー、という学びもあり(笑 10年遅いっつーのね。
原作漫画の世界観がどう、とかいう所感も散見されたので、試しに漫画も読んでみたが、むしろ上手く再現出来ているほうではないか。同じ主演男優の山の漫画が原作の映画はコメントするに値しないようなひどいものだったが、こちらは兄弟、子役含めてハマり役のように思えた。
個人的には、就活の面接ってあんなふうに応えればいいんだー、という学びもあり(笑 10年遅いっつーのね。
2014年5月25日日曜日
2014年5月19日月曜日
2014年5月18日日曜日
2014年5月7日水曜日
2014年5月6日火曜日
2014年4月30日水曜日
2014年4月28日月曜日
インデント
ワードなどで英語の文章を書くとき、私の好みは両端揃えだ。単語の長さにバラつきのある英語の場合、左端揃えだと右端がどうしてもガタガタして、見た目がイマイチだと思うからだ。
不思議なことに、留学生は私と同じ理由で両端揃えを好む人の方が圧倒的多数であるのに対し、米国人は学生、教授を問わず断然“左揃え派”が多いようである。曰く、両端揃えだと(自動調整される)単語間のスペースが時に間延びしたように見えてしまうのが、ヒジョーに気になるんだそうだ。
日本語は原稿用紙を見れば分かるように、単語の途中で改行もできるし、見た目を整えやすい言語なのかもしれない。両端がきれいに揃っていて当たり前の言語環境で育ったせいか、私にはどうもこの右側のガタガタが気になって仕方ないのだが。
不思議なことに、留学生は私と同じ理由で両端揃えを好む人の方が圧倒的多数であるのに対し、米国人は学生、教授を問わず断然“左揃え派”が多いようである。曰く、両端揃えだと(自動調整される)単語間のスペースが時に間延びしたように見えてしまうのが、ヒジョーに気になるんだそうだ。
これが、私が好きな両端揃え。
周りの米国人が好む、左端揃え。
日本語は原稿用紙を見れば分かるように、単語の途中で改行もできるし、見た目を整えやすい言語なのかもしれない。両端がきれいに揃っていて当たり前の言語環境で育ったせいか、私にはどうもこの右側のガタガタが気になって仕方ないのだが。
2014年4月25日金曜日
2014年4月20日日曜日
2014年4月18日金曜日
2014年4月16日水曜日
2014年4月14日月曜日
2014年4月13日日曜日
2014年4月7日月曜日
ダンバートン・オークス庭園
ダンバートン・オークス会議(1944年)の開催地として知られる場所。
市民に親しまれる庭園になっている。
桜は三分咲きくらいだったかな。
今日は満開に向けた下見。
下宿先から歩いて20分くらいのところにある。
2014年4月6日日曜日
明治40年と山つながり
『吉原炎上』(1987年)
以前、2007年版を観たことがあり、同じ頃『吉原花魁日記』(1926年、森光子)という本も別途読んで、吉原遊郭の大まかな様子を知った。その2つに比べると本作はストーリーが弱く、吉原の風俗をきちんと紹介しているわけでもない。公開当時、大物女優が脱ぎまくっていることが話題となったそうだが、確かにそれに尽きる映画。
ちなみに、『吉原花魁日記』 は大正末期の花魁本人によって書かれた日記が、吉原脱走後に出版されたもの。知性を感じさせる観察眼で綴った非人道的な日々や、書くことで己を保とうと試みたあたりが、『アンネの日記』に通じるものがあると思った。
『剱岳 点の記 』(2009年)
長期間山に入って撮影したことが話題になったそうだが、常にカメラの反対側に大勢の人たちがいることを意識させられるようなところがあり、肝心の孤独感が表現しきれていないと思った。というのも、ただでさえ大きな山に1-2パーティしかいないうえに、地図が無い状況というのは、想像を絶する孤独感であるはずだと思うのだ。恐怖に直結するレベルの。作中では壮大な山の景色に何度もクラシック音楽をBGMで重ね、風の音だけの場面でも取ってつけたようなBGM用に作られたような音だけで済ませてしまっている。この状況で聞こえる風の音は、こんな音ではないよな・・・などと思いながら観た。
また、明治時代の話なのに、登場人物が全く明治っぽく見えない。その点は、ちょうど同時期(明治40年頃)を題材にした『吉原炎上』の方が一枚上手か。ラストシーンの手旗信号を読むのが速すぎて台無しだなあと思っていたら、実はあの2地点、実際にはかなり距離があり、手旗信号が見えるはずもないのだとか。制作陣にちゃんとした山好きを2,3人入れておくべきだった。
『クライマーズハイ』(2007年)
冒頭、日航ジャンボ機不明の一報からフロア中の社員が一斉に動き出すシーンは映画史に残る名場面ではないかと思う。凄い臨場感だなあと思ったら、エキストラを一切使わずに名もなき端役まですべてプロの俳優を配して撮ったのだとか。納得。
事故原因のスクープを打つか打たないか逡巡する場面で、敢えて「出来過ぎちゃいませんか、この話…」と言わせた脚本に拍手。事故調の報告には致命的な矛盾点があると指摘されて久しい。作中ではスクープを取り損ねた主人公だが、実は誤報を打たずに済んだのかもしれないのだと匂わす。この他にも、地元消防団が事故当夜のうちに現場を特定していながら登れなかった話を出すなど、あの事故の『何故』に配慮した作りなっている。本当なら、マスコミが大挙して押しかけたため救援活動に支障をきたした点にも触れるべきだったと思うが、主人公が新聞社のためそこは割愛されていた。
ネット上の感想を見ていると、1985年と現在を何度も行き来する話が分かりにくかったとのコメントが散見されたが、日航ジャンボ機墜落事故の時系列経緯を知ったうえで観たからか特に違和感はなかった。登山もワイシャツで登るのと(1985年)、クライミング装備(現在)とでは混同しようもないので、この所感は当たらないよなあと思った。
以前、2007年版を観たことがあり、同じ頃『吉原花魁日記』(1926年、森光子)という本も別途読んで、吉原遊郭の大まかな様子を知った。その2つに比べると本作はストーリーが弱く、吉原の風俗をきちんと紹介しているわけでもない。公開当時、大物女優が脱ぎまくっていることが話題となったそうだが、確かにそれに尽きる映画。
ちなみに、『吉原花魁日記』 は大正末期の花魁本人によって書かれた日記が、吉原脱走後に出版されたもの。知性を感じさせる観察眼で綴った非人道的な日々や、書くことで己を保とうと試みたあたりが、『アンネの日記』に通じるものがあると思った。
『剱岳 点の記 』(2009年)
長期間山に入って撮影したことが話題になったそうだが、常にカメラの反対側に大勢の人たちがいることを意識させられるようなところがあり、肝心の孤独感が表現しきれていないと思った。というのも、ただでさえ大きな山に1-2パーティしかいないうえに、地図が無い状況というのは、想像を絶する孤独感であるはずだと思うのだ。恐怖に直結するレベルの。作中では壮大な山の景色に何度もクラシック音楽をBGMで重ね、風の音だけの場面でも取ってつけたようなBGM用に作られたような音だけで済ませてしまっている。この状況で聞こえる風の音は、こんな音ではないよな・・・などと思いながら観た。
また、明治時代の話なのに、登場人物が全く明治っぽく見えない。その点は、ちょうど同時期(明治40年頃)を題材にした『吉原炎上』の方が一枚上手か。ラストシーンの手旗信号を読むのが速すぎて台無しだなあと思っていたら、実はあの2地点、実際にはかなり距離があり、手旗信号が見えるはずもないのだとか。制作陣にちゃんとした山好きを2,3人入れておくべきだった。
『クライマーズハイ』(2007年)
冒頭、日航ジャンボ機不明の一報からフロア中の社員が一斉に動き出すシーンは映画史に残る名場面ではないかと思う。凄い臨場感だなあと思ったら、エキストラを一切使わずに名もなき端役まですべてプロの俳優を配して撮ったのだとか。納得。
事故原因のスクープを打つか打たないか逡巡する場面で、敢えて「出来過ぎちゃいませんか、この話…」と言わせた脚本に拍手。事故調の報告には致命的な矛盾点があると指摘されて久しい。作中ではスクープを取り損ねた主人公だが、実は誤報を打たずに済んだのかもしれないのだと匂わす。この他にも、地元消防団が事故当夜のうちに現場を特定していながら登れなかった話を出すなど、あの事故の『何故』に配慮した作りなっている。本当なら、マスコミが大挙して押しかけたため救援活動に支障をきたした点にも触れるべきだったと思うが、主人公が新聞社のためそこは割愛されていた。
ネット上の感想を見ていると、1985年と現在を何度も行き来する話が分かりにくかったとのコメントが散見されたが、日航ジャンボ機墜落事故の時系列経緯を知ったうえで観たからか特に違和感はなかった。登山もワイシャツで登るのと(1985年)、クライミング装備(現在)とでは混同しようもないので、この所感は当たらないよなあと思った。
2014年3月31日月曜日
2014年3月30日日曜日
Bid
米国の大学では一般的なのかもしれないが、すべての選択科目は入札で競り落とさないといけない。入札でしくじると取りたい授業を受けられない可能性があるというわけだ(べらぼうな授業料を払っているにもかかわらず…)。わが校のルールは以下のようになっている。あまりに複雑で慣れないので、ルールを理解するためだけにクラス担当のもとへ3度も足を運んだのだった。
ルール
で、作戦は・・・
ルール
- 持ち点:2,000点(在校期間通じて)
- 受けたい科目に持ち点から好きなだけ賭けて、高得点の人から落札できる。ただし、(ここがややこしくかつ作戦を練らなきゃいけないポイントなのだが、)賭けた点数がそのまま持ち点から引かれるわけではないので注意が必要だ。
- 入札数が定員を上回っていた場合: 持ち点より落札価格(点数)が引かれる(賭け点ではない!)。たとえば、700点で入札して、落札価格(点数)が300点だったとしたら、400点は持ち点として手元に戻ってくる。
- 入札数が定員を下回っていた場合: 落札ポイントは1点と見做され、残りの賭け点はゼンブ手元に戻ってくる。つまり、まず定員割れで間違いなさそうな講義には一桁より大きい点数を賭ける必要はなく、いかに余った分を人気講義の入札に回すかが思案のしどころとなる。
- 2年間で計4学期あるが、最初の学期は必修科目のみなので、実質全部で3学期である。1学期に取れる選択科目の数は以下のとおり。単純計算で1コマ当り平均100点賭けられる計算だが、通常は100点も賭ければほとんどの講義を競り落とすことが出来る。持ち点は十分に与えられていると考えてよい。
- 1年春学期:2-4
- 2年秋学期:6‐8
- 2年春学期: 6‐8
- ただし、落札出来ない可能性を考えて、 上記のコマ数以上の講義に入札することが出来る。
- 3ラウンド制+α
- 入札は3回行われ、第2ラウンド、第3ラウンドはその時点で定員に達していない講義のみが入札対象となる。講義によっては、特定の学年に優先権が設定されているものもあり、その場合、優先権のない学年は第2ラウンド以降の参戦となる。
- 残席が少なくなればなるほど、当然、落札価格は上がっていく。人気講義の第2、第3ラウンドの落札価格は700点とか1000点といったオーダーになるので、在校中1回か2回しか使えない荒業だ。
- しかし、ここで無理して大枚をはたかなくても人気講義を取れるかもしれない裏技が実はある。それが、入札プロセス完了後に設けられたAdd&Dropという調整期間だ。
- Add & Drop
- ほとんどの人がちょっと多めに落札しているので、最終的にどの講義を受講したいかを取捨選択する期間。また、空きがあれば新たに受講科目を追加(Add)することもできる。ここで注目すべきは、
- 誰かが受講権利を放棄するということは(Drop)、第3ラウンドまでは定員満杯の表示だったクラスに、空きが出る可能性があるということ。
- Add & Drop期間中の受講科目追加(Add)には、1ポイントも必要ない。言うなれば、タダなのである!
- そして、不思議なことに、Add & Drop期間の開始時に、第3ラウンドまでは満杯だった(かつ、まだAdd & Dropの調整期間を経ていない)クラスに1,2席の空席があるケースが散見される(理由は不明)。これはつまりAdd & Drop開始時刻と同時にシステムにログインすれば、最後の1席に1ポイントも使わず滑り込める可能性があるということだ。
- 以上は、今学期のValuationのクラスの席を獲得した際の経験則に基づく(最後の一席だった)。
- Add & Drop期間中に、定員満杯のクラスのWait List(キャンセル待ち)に名前を載せることが出来る。
で、作戦は・・・
- 絶対に取りたい講義には、第1ラウンドでべらぼうな点数を積む。人気講義で第1ラウンドの落札価格300点台といったところなので、どうしても取りたいなら倍は積むかな、私なら。どうせ落札価格以外は手元に戻ってくるのだから、持ち点減少を気にして小さくならないことが肝要。
- 逆に、まず定員割れで間違いない講義には、せいぜい10点も積めば十分。
- (優先権が無いなどの理由で)第2ラウンド以降に人気講義を取りに行く時は、大量点を積んで競り落とすのか、あるいはAdd & Dropの一瞬の勝負に賭けるのか、持ち点の残りを見ながら検討する。
- Wait List(キャンセル待ち)でも案外順番が回ってくるので、最後まであきらめない。ただし、Wait Listの場合最初の1-2回講義を逃してしまう可能性が大なのが難点で、私は今学期繰り上げで権利が回ってきた講義を結局取らなかった。
2014年3月26日水曜日
Tax
開発の文脈で語られる民間投資の意義といえば、雇用創出と税源確保の2点がよく挙げられる。国家にとって税金とは、企業の損益計算書(Income StatementまたはP/L)の一番最初の行に出てくるRevenueみたいなものだ。企業は収益をすべて株主配当するのではなく、一部取り置いて(内部留保、Retained Earnings)再投資に回すことで成長を実現し企業価値を高める。同様に、国家も必要経費を差し引いて残った分を再投資しないと経済成長出来ない。税金は公務員を喰わすためだけにあるのではなく、再投資の資金源であるという意味で重要なのだ。
安定した税収のためには、公平感のある制度設計だけでなく、ルール通りに徴収できることが重要だ。これが案外むずかしくて、個人的に開発の現場で見聞きした範囲に限っても、大地主や大口ビジネス事業者が堂々と脱税していた例というのは複数思い浮かぶ。
2012年、小売業世界最大手のウォルマートが、メキシコ進出にあたり地元市役所へ恒常的に(そして恐らく組織的に)賄賂をおくっていたことが問題となった。スケープゴートにされたウォルマート現地担当者の言い分は『我われは時間を買っただけ』――つまり、事業認可取得を早めるのが目的だったとコメントしている(ウォルマートは彼一人の問題として処理し幕引きを図ろうとした)。確かに、国によっては、通常より少し多めに払うことで、優先手続きしてもらえる制度を持っている場合もあろう。賄賂と制度化された優先手続と、カネを払って時間を買うという意味では同じことなのに、どうして賄賂だけが違法なのか。
(公務員は公僕だからという倫理的な建前はさておき、)税収という観点から見ると、制度化された手続の対価は公金となるのに対し、賄賂は役人のポケットにしか入らない、という点が大きく違う。
安定した税収のためには、公平感のある制度設計だけでなく、ルール通りに徴収できることが重要だ。これが案外むずかしくて、個人的に開発の現場で見聞きした範囲に限っても、大地主や大口ビジネス事業者が堂々と脱税していた例というのは複数思い浮かぶ。
◇ ◆ ◇
2012年、小売業世界最大手のウォルマートが、メキシコ進出にあたり地元市役所へ恒常的に(そして恐らく組織的に)賄賂をおくっていたことが問題となった。スケープゴートにされたウォルマート現地担当者の言い分は『我われは時間を買っただけ』――つまり、事業認可取得を早めるのが目的だったとコメントしている(ウォルマートは彼一人の問題として処理し幕引きを図ろうとした)。確かに、国によっては、通常より少し多めに払うことで、優先手続きしてもらえる制度を持っている場合もあろう。賄賂と制度化された優先手続と、カネを払って時間を買うという意味では同じことなのに、どうして賄賂だけが違法なのか。
(公務員は公僕だからという倫理的な建前はさておき、)税収という観点から見ると、制度化された手続の対価は公金となるのに対し、賄賂は役人のポケットにしか入らない、という点が大きく違う。
◇ ◆ ◇
米国では、収入のない留学生も例外なく納税申告をしなければならない。徴税システムは基本的に全員から徴税することを前提としており、免税ステータスがある場合でも都度権利を主張しなければ課税される。興味深いのは、たとえ収入があって源泉徴収されている場合でも、源泉徴収には通常過不足があり、修正申告は(会社に勤めている場合であっても)あらてめて個々人でしなければならないのだとか。利用者に負担を押し付ける米国流の典型と言っていいかと思うし、あわよくば申告漏れで徴税出来たらラッキーくらいに思っているのが透けて見える制度だと思うが、どうか。
2014年3月24日月曜日
2014年3月23日日曜日
2014年3月22日土曜日
米国インフラ・ファイナンス(6)(完)
その他メモ
他チームの発表から
米国インフラ・ファイナンス(1)
米国インフラ・ファイナンス(2)
米国インフラ・ファイナンス(3)
米国インフラ・ファイナンス(4)
米国インフラ・ファイナンス(5)
- シリアル債とターム債
- ターム債(一括償還債) …満期までは定期的な利子の支払いのみで、元本は満期に一気にまとめて支払われるボンド。
- シリアル債(連続償還債) …満期までは定期的な利子の支払いのみで、元本は満期に一気にまとめて支払われるという点はターム債と同じだが、単体のボンドではなく連続した何年かに渡って満期と異なる利率が設定された複数のボンド(それぞれに異なるCUSIP番号が割当られる)がセットで売り出される点が違う(と思う)。
- シリアル債に含まれる複数のボンドに、異なる満期と異なる利率を設定する理由は、発行体がすでに追っている借金も合わせ、毎年の利払い・返済額が一定になるように調整するためである。
- …実は、シリアル債の説明にはイマイチ自信がない。色々調べてみたものの、どれも曖昧な感じがして腑に落ちない。よって、上記は今のところ理解であって間違っているかもしれない。
- 日本の地方債との違い
- ネットで拾ってきたちょっと古い論文によると、日本の地方債発行は基本的に地方自治体、国、銀行の三者の関与で発行できるのに対し、米国の地方債(Municipal bond)には以下のような多数のプレーヤーの関与が必要となる。よく言えば透明性が高い、悪く言えば制度維持コストがかなりかかっている(一説ではボンド発行額の1割以上)ということになる。維持コストという意味では、米国地方債のほとんどが免税債であり、租税支出(=隠れた補助金支出)があることも抑えたい。
- ボンド・カウンシル(法律顧問) … 法律事務所
- ファイナンシャル・アドバイザー … 投資銀行など
- テクニカル・アドバイザー … エンジニアリング・コンサルタント会社
- Underwriter(引受会社) … 投資銀行など。ボンド発行と同時に一旦全部買い取った後、投資家へ営業をかけ売り込む役割。
- Trustee(受託会社) … 銀行。ボンド収入や元利支払いのための口座が置かれる。
- 保険会社
- 格付会社
他チームの発表から
- ラスベガス市下水道事業
- 前のエントリで、経済は成長しているだけでなく、成長を支える富の源泉が多様であることが重要と触れた。「ラスベガス」チームも、カジノだけでなく、観光業、飲食業といくつかの産業をリストアップし多様さを強調する発表を行った。観光業の指標としてホテル客室稼働率(Hotel occupancy rate)を使用。
- ところが、「ラスベガス」ケースは質問者(投資家)チームが優秀で、『富の源泉が多様と言うが、すべてカジノ産業に大きく依存しており、かつどちらかと言うと収益性の低い産業ばかりで、必ずしも多様化のメリットが確保されているとは言えないのでは?』という一刀両断な質問をしていた。的確。
- 質問者チームはさらに、虎の子のカジノ産業についても、ケースの設定年の翌年にマカオが外資開放する予定であることを指摘、対策を問うていた。その情報がケースに書いてあったのかどうかは分からないが、米国市場だけでなく国際的なカジノ市場を視野に入れた、これまた的確な質問だと思った。「ラスベガス市」チームは“ラスベガス”というブランド力があるから大丈夫と回答も、説得力に欠けるのは明らかだった。不意打ちだったんだろな。
- 質問者チームは中国人2人のチームだったのだが、よく準備されており自分のとこに当たらなくてホント良かったわ~(笑 ちなみに、私たちの発表の質問チームはラテンアメリカ・チームで、質疑の雰囲気もどことなく明るくノリが良くて助かった。
- ニューヨーク市ヤンキース・スタジアム
- 他のチームが上下水道、病院、空港など明らかに公共性が高い事業だったのに対し、「スタジアム」は娯楽施設であり、市発行のボンドを使う正当性から説明する必要があった。
- このため、「スタジアム」チームはヤンキースがニューヨーク市民にとってどれだけ大事な存在かなどを説明したが、私が最もピンと来たのはスタジアムを単なる娯楽施設ではなく、「ニューヨーク市の成長ドライバの1つ」と説明した市長役のコメントだった。 つまり、観光業はニューヨークが抱える重要産業の1つであり(ここでもやはりホテル客室稼働率が引き合いに出されていた)、ヤンキース・スタジアムは観光客を惹きつける重要なアトラクションである、というわけである。うまい。
- ちなみに、我がチーム同様、「スタジアム」チームの市長役も女性であった。どちらもいい意味で、ああ言えばこう言う政治家の貫禄があり笑ってしまった。
米国インフラ・ファイナンス(1)
米国インフラ・ファイナンス(2)
米国インフラ・ファイナンス(3)
米国インフラ・ファイナンス(4)
米国インフラ・ファイナンス(5)
2014年3月18日火曜日
米国インフラ・ファイナンス(5)
プレゼン内容から(担当以外)
- 経済概況
- 1人当たりGDPだけでなく、 富の源泉が多様な産業にばらけていることにも言及。ひとつの産業に依存し過ぎると、その産業が倒れた場合(たとえば工場閉鎖など)、税収減や雇用減という形で市も一緒に倒れてしまい、借金も返せなくなるが、多様な産業を抱えていればそのリスクは低くなる。
- チームメイトはこれを"Low concentration risk"と表現していた。
- 市の財政状況
- 市はNon-profitなので、Equity(株式)は発行できない。バランスシートにあるのはAssetsとLiabilitiesだけである。
- Capital AssetsとLong-term Liabilitiesがマッチしていることを示す。日々の運営費は売上や税収など流動性の高い収入源から賄い、大規模な設備投資は長期的な借入をして賄う。流動性がマッチしている(to match maturities)ことが重要。自分なりに噛みくだいてみるために、仮にミスマッチがあった場合を考えてみると:
- 大規模インフラ建設の資金源に、売上や税収といった年ごとに金額が変化しやすい(=流動性が高い)ものを充てると、年によって過不足が生じやすくなり、不足した年は工事が止まるなどしてしまうため都合が悪い。
- 従って、長期の工事が見込まれる場合は、長いこと借りっぱなしに出来る借金(=Long-term debt)で資金手当てするのが適当である。
- 逆に、日々の運営コストは、工事費用などに比べはるかに調節しやすいものなので(たとえば、文具を節約するとか、出張手当を削減するとか)、流動性の高い収入源を充てることで問題ない。
- デフォルトリスク(市が借金を踏み倒すリスク)を説明するためにRevenue Bond Coverageという指標を使用。ある年の収入見込み額が、その年に返済予定の借金の何倍あるかを示す指標で、1倍以上で可、2倍以上で良、3倍以上で優なんだそうだ。
- プロジェクトの財務分析
- ボンドの償還財源(=借金返済資金)は水道局の将来の収益(Revenue)なので、需要予測をして売上を見積もるのがテッパンだ。(売上)=(利用者数)×(水道料金)。
- ただし、今回のケースではニューヨーク市水道利用者が近年微減傾向にあり、収益増のために水道局は毎年水道料金を上げていた。このパターンは開発途上国ではまずないことなので、興味深かった。つまり、人口(=利用者数)はいつも右肩上がりだし、公共料金を上げ続ければ直ちに財布が追い付かない顧客を失ううえに、たぶん政治的にも難しい。
- 質疑応答で『利用料金を毎年あげ続けるのは、持続性およびモラルの面で如何なものか』という質問が出たが、”市長”から、それは金額にすれば数ドルのことでニューヨーク市民の平均年収を考えれば微々たるものに過ぎず、かつ、そのお金は水道システム改善を通じて利用者に利益還元しているため理解も得られていると認識、と回答。堂々としたものだった(笑
- 『水道システム改善10か年計画』の支出予定と、ボンド償還予定(毎年1.6十億ドルでほぼ一定)を示し、計画的に支出していることを説明。
- ボンド発行条件(発行額、種類、償還期間、利率、オプション)
- 発行額: 5億4,181万ドル
- うち、 シリアル債 …2億9,184万ドル
- うち、 ターム債 …2億5,000万ドル
- ボンドの種類: レベニュー債 (…償還財源はボンド借入金で行う事業の収益)
- 償還期間:シリアル債[連続償還債]とターム債[一括償還債]の組み合わせ
- シリアル債…1~20年間のいずれかを選択
- ターム債 …29年間(1億ドル)か30年間(1.5億ドル)
- 利率[Interest rate]と利回り[Maturity]
- シリアル債…利率2.5~5%、利回り0.49~4.19%(期間に応じて異なる)
- ターム債 …利率5%、利回り5.20%
- 発行体は10年目以降、繰り上げ償還をしてもいい権利を持つ(オプション)
- 発行体は償還期間30年間のターム債(1.5億ドル)を一部または全部を、減債基金(Sinking fund)を使って繰り上げ償還する権利を持つ
- 借入金の使途
- 建設基金積立 … 4,067万5,253ドル
- 借換債積立(Refunding bond) …3億1,592万7,787ドル*
- 短期約束手形支払(Commercial paper notes) …2億 3万9,359ドル*
- 引受会社手数料 … 285万 114ドル
- ボンド発行手数料 … 39万1,217ドル
- ボンド収入合計 …5億5,988万3,730ドル
- 発行時プレミアム … 1,807万3,730ドル
- 発行ボンド額面価格 …5億4,181万 ドル
- 上記の通り、ボンド発行による借入金のうちほとんどの部分(青字部分、92%)が既存の別の借金を借り換え(=借金で借金を返す)ための資金であり、金利が下がり続けているというマーケット事情が背景にある。
- 当初、ファイナンスの彼が『事業の内容など興味ない』と言い放った理由はここにあり、彼の言い分としては今回借り換えるボンドの格付けは高く、 また発行時に十分なデューデリジェンスも行ったであろうから、今回改めて事業内容を精査する必要はない、というロジックだった。
- 確かに、事業の存在意義を根本から改めて問うよな精査は不要に思われたが、一方で付け替えた借金が何に使われるかぐらいは投資家だって知りたいのではないかと思った。私以外のチームメイトもそれには賛同してくれたし、教授がわざわざエンジニアリング・アドバイザーを置いたのも同じ理由だった。
- 厄介だったのは、そのことを知るための情報が分厚い文書の各所に分散しており、資金の流れを数字で追うのに時間がかかったが、集めた情報のピースを集約してみると、実は青字部分のほとんどが最終的に建設基金に積み立てられることが分かった。建設基金とは『10か年計画』の事業資金である。ここまで追ってみて、はじめて、今次のボンドが『10か年計画』実施のための事業資金を集めるために起債されるものであることがハッキリするのである。
- 他チームのボンドにも借換債が頻繁に登場したが(全米で金利が下がっているのだから当然だ)、そのお金が最終的に何に使われるのかひと言でも言及したチームは我われ以外に無く、差別化のポイントとなったと思う。
- 法的拘束力
- レベニュー債の償還財源は事業収益(Revenue)なので、借金を返すアテとしてこの事業収益をちゃんと取り置いといてもらわないと困る。このためニューヨーク市水道局の事業収益使途には法的拘束力のある優先順位が設けられており、その順番に資金配分をしないといけないことになっている。
- 今次起債のボンドは8段階ある優先順位の6項目めに当たり、優先順位は高くないものの、Revenue Bond Coverageが3倍以上あることから、きちんと資金手当てされる見込みであることが分かる。
米国インフラ・ファイナンス(1)
米国インフラ・ファイナンス(2)
米国インフラ・ファイナンス(3)
米国インフラ・ファイナンス(4)
米国インフラ・ファイナンス(5)
米国インラフ・ファイナンス(6)(完)
2014年3月17日月曜日
天然ガス
先週の集中講義で取り上げられていたのだが、シェールガス革命の結果、天然ガスの価格は100万BTU当たり米国内およそ3-4ドルに対し、それ以外の世界では16ドル前後なんだそうである。当然、エネルギー会社は輸出したがっている。一方、米国内の製造業者は輸出すれば米国市場の価格が上がるので(供給が下がると、価格が上がる)、輸出に反対してきた。
さて、ロシアがウクライナやヨーロッパへのエネルギー供給を止めた場合、得をするのは誰なのか、ということだ。ロシアは散々脅してはいるものの、欧州市場への供給は重要な外貨獲得手段のため、実際そう簡単には止められないだろうと言われている。一方アメリカでは、年末から天然ガス価格が上がり始め、ウクライナ情勢が目に見えて悪化した先月は6ドル前後だったようだ。「いよいよ輸出キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!」と思っている人たちが大勢いるのは間違いない。
オバマ大統領としても、ロシアに『じゃあ天然ガス供給止めるわ』と言わせるまでは頑張るのではないか。そうすれば欧州に恩とガスを売れ、“困った欧州を助けた”ヒーローにもなれる。エネルギー業界とヒーローに弱い大衆に支持され、今年11月の中間選挙も明るい気持ちで臨めるはず――とか思ってるんじゃないかな~。
さて、ロシアがウクライナやヨーロッパへのエネルギー供給を止めた場合、得をするのは誰なのか、ということだ。ロシアは散々脅してはいるものの、欧州市場への供給は重要な外貨獲得手段のため、実際そう簡単には止められないだろうと言われている。一方アメリカでは、年末から天然ガス価格が上がり始め、ウクライナ情勢が目に見えて悪化した先月は6ドル前後だったようだ。「いよいよ輸出キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!」と思っている人たちが大勢いるのは間違いない。
オバマ大統領としても、ロシアに『じゃあ天然ガス供給止めるわ』と言わせるまでは頑張るのではないか。そうすれば欧州に恩とガスを売れ、“困った欧州を助けた”ヒーローにもなれる。エネルギー業界とヒーローに弱い大衆に支持され、今年11月の中間選挙も明るい気持ちで臨めるはず――とか思ってるんじゃないかな~。
2014年3月15日土曜日
米国インフラ・ファイナンス(4)
プレゼン資料(担当分)
実際に使用した、エンジニアリング・アドバイザー部分の発表スライドを自己満足大公開(笑!プロジェクト関連資料の関連箇所は20ページ程あったが、なるべくストーリー性を持たせることを心がけ、3枚のスライドに集約した。『ニーズが見えるような水道システム概要紹介→問題点の指摘→解決策の提示→リスクと緩和策』という流れにして、融資対象プロジェクト(『10か年計画』)の必要性を訴えたつもりなのだが、どんなものだろうか。
米国インフラ・ファイナンス(1)
米国インフラ・ファイナンス(2)
米国インフラ・ファイナンス(3)
米国インフラ・ファイナンス(4)
米国インフラ・ファイナンス(5)
米国インラフ・ファイナンス(6)(完)
実際に使用した、エンジニアリング・アドバイザー部分の発表スライドを自己満足大公開(笑!プロジェクト関連資料の関連箇所は20ページ程あったが、なるべくストーリー性を持たせることを心がけ、3枚のスライドに集約した。『ニーズが見えるような水道システム概要紹介→問題点の指摘→解決策の提示→リスクと緩和策』という流れにして、融資対象プロジェクト(『10か年計画』)の必要性を訴えたつもりなのだが、どんなものだろうか。
- イントロ: ニューヨーク市の人口は850万人。水の供給には安全性、効率性、持続性が欠かせません。
- 水供給キャパ: ニューヨーク市は60年代の史上最悪レベルの干ばつにも耐えるなど十分な水源を持ち、水質も環境保護庁から『フィルター不要』と認定されるほど良質です。
- インフラ規模と問題点: 水源から各戸に水を供給する配水管は、トンネル300㎞、上水道パイプ1万1000㎞、下水道パイプ1万2000㎞にもなります。これだけのインフラを良好な状態に保つには、当然のことながら常時一定の維持管理活動を行う必要があります。とりわけ上下水道のトンネルやパイプは築後100年を経過したものが2-3割にものぼり、破損による漏水や汚染が懸念されています。
- 問題点への対処: このためニューヨーク市水道局では、既存トンネルを送水停止のうえメンテできるよう、2カ所でバックアップ用の迂回トンネルを建設中です(地図中の赤部分)。また、安全性を高めるため下水処理施設の改修も行っています。私たちは、この規模のインフラの維持管理には世代をまたぐような長期的な取り組みが不可欠であると認識しています。
- 融資対象の紹介: (前のスライドの「問題点への対処」を受ける形で、)具体的には『水道システム改善10か年計画』(総額140億ドル)を策定し、長期的見通しを持ってこの問題に取り組んでいます。ご覧いただけますように、資金の半分を水質汚濁対策と上水道システム改善に充てています。
- これだけの大金をどうやってファイナンスするのかについては、後ほどニューヨーク市CFOからご説明さしあげます。
- 小ネタ(Fun fact): ちなみに、上の写真は20世紀初頭マンハッタンに建設されたトンネル1の工事風景、下の写真は現在建設中のトンネル3になります。トンネル3はトンネル1の迂回トンネルとなっており、トンネル1はトンネル3の完成次第、送水を停止して大規模なメンテが実施される予定です。
- 最後に、計画実施上のリスクと緩和策についてご説明します。時間の都合上全部には触れませんが、一点ニューヨークならではのリスクについて触れておきます。
- リスクの事例紹介: それはテロ・リスクです。私たちはとりわけ、水質が良好であるがゆえにフィルターを通していない上水道が、テロリストの攻撃対象となることを恐れています。すなわち、水源地に有害物質が投棄されるような場合、現在のシステムでは浄化されることなく蛇口まで届いてしまいます。
- 緩和策の紹介: この点に対処するため、ニューヨーク市水道局では先の『水道システム改善10か年計画』にガードマンの増員や、異常を察知・通報する機器の導入を盛り込んでいます。
- 次の発表者へのつなぎ: エンジニアリング面のご説明は以上です。引き続き、140億ドルの融資計画について、ニューヨーク市CFOからご説明いたします。
◇ ◆ ◇
とまあ、実は、前職関係者が見ればなんてことない、よく見かけるようなプレゼンをしたわけだが、教授からもクラスメートからも『分かりやすい!』と好評だった。とりあえずきっちりチームに貢献できてホッとしたわけだが、このプレゼンからの学び(takeaway)という意味では、チームメイトたちの担当部分から勉強させてもらったところが大きかった。
米国インフラ・ファイナンス(1)
米国インフラ・ファイナンス(2)
米国インフラ・ファイナンス(3)
米国インフラ・ファイナンス(4)
米国インフラ・ファイナンス(5)
米国インラフ・ファイナンス(6)(完)
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