2014年7月17日木曜日

返せまっか

公開されている資料によれば、ソブリン向けODAローンの場合(日本でも世銀などの国際機関でも)プロジェクト・コストの計算はFinancialベースで行うものの、融資判断基準となる内部収益率IRRはEconomicベースでしか計算しないケースがかなりある。これには勿論理由があって、事業がたとえば有料道路のように直接お金を生み出すものでない限り、FinancialベースのIRRは通常マイナスになってしまうからであろう(コストだけあってリターンのない計算になるから。一方、Economicベースの場合は機会便益をリターンに含めるため、マイナスになることはまずない。)また、国の基幹インフラなどは、それが土台となって産業発展や投資呼び込みにつながっていくのだから、すぐにはキャッシュでペイしなくても経済性さえあればOKなのだという思想が背景にあるのだとも理解している。

しかし、だ。

これを民間のフツーの投融資をしている人たちに説明するとなると、一点どうしても説明しきれない点がある。それは、ローンであるにも拘わらず、返済能力をEIRRでは図れてないという点だ(FIRRなら、少なくともプロジェクトのリターンだけで返済可能なのかどうかは分かる。返済できちゃう場合で、実際リターンが返済原資に充てられるケースをプロジェクト・ファイナンスと呼ぶ)。つまり、利子と元本の返済期日と金額は決められているが、その時本当に借りた国の国庫に回収できるだけのお金があるのかどうかは分からない。

いや、ソブリン融資ですから、各国政府の信用力は別途調査していますし、利子も微々たるものなので返済できないってことはないですよーーって言うしかないのだろうけど、じゃあ2000年代にあった債務帳消しは何だったんだという話になるのであり。事業の経済性があるということは、その分産業なんかも発展して税収も増えるだろうから国庫も潤っているはず、ということだとは思うが、この辺のうまい言い回しが、案外、秋以降の就活のカギになりそうな気がしている。


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