このごろ都にはやるもの インフレ、停電、ストライキ
――2011年6月、カンパラ、詠み人知らず
「夜討 強盗 にせ綸旨(りんじ)」と詠んだ“建武の新政”は2-3年で終わったけど、ここじゃ現職大統領が1986年からずっと権力の座に座り続けている。スケープゴートにされる潜在的な危険性は常にはらんでいると思う。
ウガンダシリングの対ドルレートは、何もなくても日々落ちていくのだが、先月末にガクッと落ちる日があった。中央銀行が慌てて介入したため、極端なことにはならなかったが、折からの石油価格の高騰ですでに苦しくなっていた庶民の暮らしが、また一歩限界に近づいた。
ちなみに、2010年3月に越して来た時、1USD=2,090シリングだったのが、今は1USD=2,600シリング近くになっている。最安値を更新した先月29日は、2,700シリングに迫る勢いだった。また、石油価格の高騰は、世界中で物価高を惹き起こすが、海をもたず且つトラック輸送に頼る内陸国(=ウガンダのこと)では、よりダイレクトな影響をもたらす。ガソリン代は赴任時リッター2,000シリングほどだったが、今は3,600(=約1.4USD)シリングを超えている。これが、ケニアのモンバサ港から運ばれてくる、あらゆる物品の値段にはねかえり、全体的な価格高騰につながっている。
シリングの下落は、ドルで契約している民間発電業者からの電力買取にも影響し、政府は業者に電力買取料金を払えず、かさむ未払いに業を煮やしたヨーロッパ系の発電業者たちは、昨日からとうとう発電所をひとつ、またひとつと、止め始めた。電力不足への対応で負荷規制(=停電)をせざる得ないのは、日本だってウガンダだって同じだ。ただし、ウガンダの場合は朝6時から夕方6時、とか、24時間、とか、かなりドラスティックに停められてしまうわけだけど。私の生活圏内では、まだ影響は軽微だが、このような負荷規制が続けば、そのうち何らかの不便はこうむるだろう。まあ、仕方あるまい。
そんな中、今日、仕入れ値は高騰するは、消費者の購買力は落ちるはで、商売あがったりの小売店主らが、2日間のストライキを始めた。地元メディアを見る限り、概ね怒りの矛先は政府に向いているとの報道だが、なぜかBBCだけ『中国人商店に対する嫌悪感も背景事情のひとつ』との触れ込みを行っている。政府側から何らか働きかけがあったのかもね(内に問題がある時は、外に目をそらすのが古今東西の常套手段)。