ノートPCと腕時計が壊れ、愛用するボールペンの替え芯が在庫切れ。だからと言うわけではないが、9月に少しだけ一時帰国する。
ノートPCは冷却用ファンが回らなくなり、異音を上げながら高熱を発し、しばらくすると自動停止してしまう。もうかれこれ1ヶ月ほど、保冷剤を下に敷いて何とか使っているが、いつ止まるか分からないのは不安だし不便だ。
腕時計は、心当たりがないのだが、ある朝突然止まった。ソーラー充電って半永久的に使えるものだとばかり思っていたが、そうでもないらしい。
いずれにしろ、今回の一時帰国は目的があってのことなので(時間も短めだし)、前回みたいに動き回ることはないだろう。
2012年8月20日月曜日
2012年8月13日月曜日
ウガンダの金メダル
ロンドン五輪最終日、ウガンダのキプロティチ選手が ま・さ・か の金メダル!しかも男子マラソン。全世界がLIVEで見守る中、目が点のツルをあしらった三色の国旗を掲げ、ゴールテープを切る姿は、さすがに胸に迫るものがあった。
※Kiprotichの表記を、現地語発音に合わせ「キプロティチ」に変更。
ウガンダ人でさえ期待していなかったせいで、地上波の中継はなし。陸上は男子5000mのキプシロ選手が有名なくらいで、キプロティチ選手は文字通り無名の存在だった(数人しかいない選手団の1人だというのに)。むしろ、この間の東京マラソンで3位に入ったため、在留日本人の間ではちょっとした有名人だった(日本から「3位がウガンダ人だったよ」って連絡が来たりするのです)。でも、まさか勝つとは。
今日のレースは「Kiprotich」がいっぱいいましたね。中継で確認できただけでも3人。優勝したウガンダのスティーブン・キプロティチ選手の他、途中まで先頭を引っ張っていたケニヤのウィルソン・キプサン・キプロティチ選手、残念ながら途中棄権だったフランスのエイブラハム・キプロティチ選手。ウガンダでは東部ケニア国境の辺りに多い名前なんだそうで、たぶん3人ともルーツは同じなんだろう(部族とか、クランとか)。フランスのエイブラハム選手は分からないが、ウガンダのスティーブン・キプロティチ選手は帰化選手などではなく、エルゴン山のあるカプチョルワ県出身の、正真正銘のウガンダ人選手とのこと。
◆ ◆ ◆
日本人目線で見たら、ケニヤもウガンダも“同じようなもん”かもしれないが、ウガンダから見ればケニヤは大国だ。陸上競技だって、ケニヤやエチオピアみたいに強化すれば、本当はもっとずっと強いに違いないのに、現状は個々人の努力にだけ寄りかかっている状態だ。キプロティチ選手は、スパートをかけた37キロあたりまで、ずっとケニヤ人選手2人と並走していたが、2人が揺さぶりをかけている感じが画面からも伝わってきて、実際35キロ過ぎから徐々に離され始めた時は、何とも居た堪れない気分になった。
「気の優しい」ウガンダ人1人と、「プライドが高く」実績も抜群のケニヤ人2人じゃ、どうにも分が悪い。ここに暮らす実感としてつくづくそう思った――だからこそ。(BBCは油断してこのレース最大の山場を中継し損なったが、)離されかかった数十メートルをあっという間に追いつき、鮮やかに置き去りにしたシーンはたまらなく痛快だった。本当なら、もっと多くのウガンダ人に、このシーンを見て欲しかった。
◆ ◆ ◆
沿道にお国からの応援もなく(ケニヤ国旗はパラパラと見えていたか。日の丸は多過ぎるくらいよく目立ってた)、状況を伝えてくれるコーチもいないのか何度も何度も後ろを振り返って気にする様子に、思わず、いじらしいなあ、と。ウガンダ人の気の優しさが出て、コケたりしませんように、と祈りながら見守ったフィニッシュだった。
ウガンダはミュンヘン五輪以来、40年ぶり2個目の金メダル獲得だそうだ。毎日量産されるメダルを見るのも楽しいが、ウガンダ人が一生に一度目撃できるかどうかの金メダルをウガンダで観たことは、間違いなく印象に残る出来事だった。
※Kiprotichの表記を、現地語発音に合わせ「キプロティチ」に変更。
ウガンダ人でさえ期待していなかったせいで、地上波の中継はなし。陸上は男子5000mのキプシロ選手が有名なくらいで、キプロティチ選手は文字通り無名の存在だった(数人しかいない選手団の1人だというのに)。むしろ、この間の東京マラソンで3位に入ったため、在留日本人の間ではちょっとした有名人だった(日本から「3位がウガンダ人だったよ」って連絡が来たりするのです)。でも、まさか勝つとは。
今日のレースは「Kiprotich」がいっぱいいましたね。中継で確認できただけでも3人。優勝したウガンダのスティーブン・キプロティチ選手の他、途中まで先頭を引っ張っていたケニヤのウィルソン・キプサン・キプロティチ選手、残念ながら途中棄権だったフランスのエイブラハム・キプロティチ選手。ウガンダでは東部ケニア国境の辺りに多い名前なんだそうで、たぶん3人ともルーツは同じなんだろう(部族とか、クランとか)。フランスのエイブラハム選手は分からないが、ウガンダのスティーブン・キプロティチ選手は帰化選手などではなく、エルゴン山のあるカプチョルワ県出身の、正真正銘のウガンダ人選手とのこと。
◆ ◆ ◆
日本人目線で見たら、ケニヤもウガンダも“同じようなもん”かもしれないが、ウガンダから見ればケニヤは大国だ。陸上競技だって、ケニヤやエチオピアみたいに強化すれば、本当はもっとずっと強いに違いないのに、現状は個々人の努力にだけ寄りかかっている状態だ。キプロティチ選手は、スパートをかけた37キロあたりまで、ずっとケニヤ人選手2人と並走していたが、2人が揺さぶりをかけている感じが画面からも伝わってきて、実際35キロ過ぎから徐々に離され始めた時は、何とも居た堪れない気分になった。
「気の優しい」ウガンダ人1人と、「プライドが高く」実績も抜群のケニヤ人2人じゃ、どうにも分が悪い。ここに暮らす実感としてつくづくそう思った――だからこそ。(BBCは油断してこのレース最大の山場を中継し損なったが、)離されかかった数十メートルをあっという間に追いつき、鮮やかに置き去りにしたシーンはたまらなく痛快だった。本当なら、もっと多くのウガンダ人に、このシーンを見て欲しかった。
◆ ◆ ◆
沿道にお国からの応援もなく(ケニヤ国旗はパラパラと見えていたか。日の丸は多過ぎるくらいよく目立ってた)、状況を伝えてくれるコーチもいないのか何度も何度も後ろを振り返って気にする様子に、思わず、いじらしいなあ、と。ウガンダ人の気の優しさが出て、コケたりしませんように、と祈りながら見守ったフィニッシュだった。
ウガンダはミュンヘン五輪以来、40年ぶり2個目の金メダル獲得だそうだ。毎日量産されるメダルを見るのも楽しいが、ウガンダ人が一生に一度目撃できるかどうかの金メダルをウガンダで観たことは、間違いなく印象に残る出来事だった。
2012年8月8日水曜日
2012年8月4日土曜日
ミーハーの季節
中学の頃から、オリンピックのミーハー・ウォッチャーである(最初にひと通り観戦したのはバルセロナ五輪だった)。一年の大半を海外で過ごすようになって今年で6年目になるが、今まで不思議とオリンピックの時期は日本にいた。初めて海外で観るオリンピックは、自宅に入っている南アの衛星放送の番組表とにらめっこの毎日だ。
以下、ミーハー丸出しのどうでもよい観戦所感。
(8月5日ちょこっと追記)
【LIVE中継のチョイス】
アフリカではお馴染みのDSTVという南ア衛星放送。開会式・閉会式やサッカー、水泳、陸上、といったメジャーどころは、とりあえずほぼもれなくLIVE中継してくれるので助かっている(サッカーは女子もほぼすべてLIVEだ)。体操もLIVEだった。が、その他のLIVE中継種目が面白くて、ボート、カヌー、自転車、ウェイトリフティング、ボクシング、フェンシング、アーチェリーといった、日本じゃ地上波ではまず観られない競技が目白押しである。南アで人気のスポーツなのだろうか。
逆に、日本では絶対に全試合中継される柔道が、こちらではやはりマイナー競技扱いで、深夜早朝に録画放送があるだけだった。YouTubeの公式サイトでも準決勝以上しか観られないし、ちょっと残念に思っていたが、結果的には、観たくなるような日が少なかった、というオチだった。
もっとも、「男子柔道金メダルゼロ」というのは確かにビッグニュースだったが、実際に惨敗したのはもむしろ女子の方ではなかったか。男子は下手したら「メダルゼロ」もあるんじゃ?という中で、四階級もメダルを確保できたのだから(銀2銅2)、監督は辞任どころか賞賛されるべきだと思うのだが、どうだろう?逆に、世界チャンピオンを何人も抱えながら金メダルが1個しかなかった(銀と銅は各1)監督の方こそ進退を問われなきゃ、フェアじゃないと思う。
【面白実況中継】
実況は、BBCのをそのまま使っているようだ。日本人選手に焦点を合わせた日本語の実況中継の方が、観ていてより盛り上がるのは間違いない。が、日本人選手の活躍を伝える外国人アナウンサーのコメントも、それなりに面白くて印象に残る。
<有名人>
開会式から前半戦を通じて、BBC中継陣からも『スーパーヒーロー』待遇だったのが、競泳の北島選手と体操の内村選手だった。北島選手はフェルプス選手と同等の扱われ方で、(日本では勿論、超・有名人だけれど、そうは言っても何種目も連覇してきているフェルプス選手に比べたら2種目だけ、とも言えるので)ちょっと驚いた。
北島選手は100mの準決勝で危うく脱落しそうになったが、第2組の実況中、アナウンサーも解説者も、目の前で泳いでいる選手たちをそっちのけで「これはマズイ!キタジマが落ちるかもしれません。大変なことになるかもしれません。第1組で泳いだキタジマのタイムは○秒でした!…」と、ずっと「キタジマ、キタジマ」と連呼していた。負けてなおカリスマ健在ですね。
さらに最終種目となった400mメドレーリレーは、北島選手とフェルプス選手の“五輪引退”レースということで、BBCも情感のこもった実況中継だった。「キタジマとハンセン」、「フェルプスとマツダ」のライバル物語や彼らが個人的にも親しい間柄であることも紹介しながら、『この世代を引っ張った偉大なスイマーたちの五輪最後のレース』として2人の名前を交互に呼んでいた。
そんなBBCの、表彰式でのコメント。
実況アナ:
KITAJIMA -- Great swimmer. Thank you for the great swim and great races.
解説者:
And thank you for opening a new era for breaststroke -- his technique and time--.
日本のファンが万感の思いで見つめたであろう北島選手の有終の美を、イギリス人も同じ思いで実況してくれたなと思った。
男子の体操は、内村選手が演技する時は首位に立ってなくても、当たり前のように国際映像が切り替わり、アナウンサーも解説者も「皆さん、注目してください!これが世界チャンピオンの演技です。美しいです!ゴージャスです!アメージングです!!」と大絶賛。個人総合で金メダルが確定した瞬間のコメントは、「世界のウチムラ・ファンの皆さん。彼は遂に取りました!」だった。
<実況+解説>
その競泳と体操、そしてさっき観たなでしこの準々決勝もそうだったのだが、中継陣がみなことごとく『男性の実況アナウンサー+女性の解説者』という組み合わせで興味深い。イギリスでは解説者は女性の仕事なのだろうか?(プレミアリーグは男+男だったと思うけど)
<皮肉?>
大会6日目、北島選手の連覇が消え、ここまで日本競泳陣が獲得したメダルはすべて銅。これだけ毎日毎日メダルを量産して、競泳陣の強さは際立ってるな――と日本人としては思うのだが。女子200mバタフライで星選手が競りながらも3位を勝ち取った瞬間、BBC実況アナウンサーがひと言、
Believe or not, Japan has got ANOTHER Bronze!
と言って、大爆笑。銅メダルの多さは日本でも話題になっているようだが、外国放送でもちょっとしたネタになっている。
ところで、銅メダルが多いのは「僅差の勝負を勝ち切れていないからだ」とネガティブに言う人もいるそうだが、競泳に関しては、あれだけの体格差があってよく3番になれるもんだと思うにつけ、『本来は8位入賞くらいが精一杯の選手たちが、今回は(北島選手を育てた)平井コーチという一流の指導者のもと、限界を超えるパフォーマンスを見せている』というのが正しい理解のような気がする。そこから先、つまり3番が1番になるためには、全盛期の北島選手のような強烈な才能がプラスアルファで必要なんだろうと思われるが、そんな選手は滅多に現れない。だったら、努力をもってして手の届くぎりぎりのところにある銅メダルがこれだけ沢山獲れたということは、どう考えたってポジティブな結果だと思う。
実際、1番と2番ははるか先を行き、残りの集団に競り勝っての3位、というパターンが多かったように思う。1番とまともに競り合ったのは、入江選手の銀メダルくらいではなかったか。)
以下、ミーハー丸出しのどうでもよい観戦所感。
(8月5日ちょこっと追記)
【LIVE中継のチョイス】
アフリカではお馴染みのDSTVという南ア衛星放送。開会式・閉会式やサッカー、水泳、陸上、といったメジャーどころは、とりあえずほぼもれなくLIVE中継してくれるので助かっている(サッカーは女子もほぼすべてLIVEだ)。体操もLIVEだった。が、その他のLIVE中継種目が面白くて、ボート、カヌー、自転車、ウェイトリフティング、ボクシング、フェンシング、アーチェリーといった、日本じゃ地上波ではまず観られない競技が目白押しである。南アで人気のスポーツなのだろうか。
逆に、日本では絶対に全試合中継される柔道が、こちらではやはりマイナー競技扱いで、深夜早朝に録画放送があるだけだった。YouTubeの公式サイトでも準決勝以上しか観られないし、ちょっと残念に思っていたが、結果的には、観たくなるような日が少なかった、というオチだった。
もっとも、「男子柔道金メダルゼロ」というのは確かにビッグニュースだったが、実際に惨敗したのはもむしろ女子の方ではなかったか。男子は下手したら「メダルゼロ」もあるんじゃ?という中で、四階級もメダルを確保できたのだから(銀2銅2)、監督は辞任どころか賞賛されるべきだと思うのだが、どうだろう?逆に、世界チャンピオンを何人も抱えながら金メダルが1個しかなかった(銀と銅は各1)監督の方こそ進退を問われなきゃ、フェアじゃないと思う。
【面白実況中継】
実況は、BBCのをそのまま使っているようだ。日本人選手に焦点を合わせた日本語の実況中継の方が、観ていてより盛り上がるのは間違いない。が、日本人選手の活躍を伝える外国人アナウンサーのコメントも、それなりに面白くて印象に残る。
<有名人>
開会式から前半戦を通じて、BBC中継陣からも『スーパーヒーロー』待遇だったのが、競泳の北島選手と体操の内村選手だった。北島選手はフェルプス選手と同等の扱われ方で、(日本では勿論、超・有名人だけれど、そうは言っても何種目も連覇してきているフェルプス選手に比べたら2種目だけ、とも言えるので)ちょっと驚いた。
北島選手は100mの準決勝で危うく脱落しそうになったが、第2組の実況中、アナウンサーも解説者も、目の前で泳いでいる選手たちをそっちのけで「これはマズイ!キタジマが落ちるかもしれません。大変なことになるかもしれません。第1組で泳いだキタジマのタイムは○秒でした!…」と、ずっと「キタジマ、キタジマ」と連呼していた。負けてなおカリスマ健在ですね。
さらに最終種目となった400mメドレーリレーは、北島選手とフェルプス選手の“五輪引退”レースということで、BBCも情感のこもった実況中継だった。「キタジマとハンセン」、「フェルプスとマツダ」のライバル物語や彼らが個人的にも親しい間柄であることも紹介しながら、『この世代を引っ張った偉大なスイマーたちの五輪最後のレース』として2人の名前を交互に呼んでいた。
そんなBBCの、表彰式でのコメント。
実況アナ:
KITAJIMA -- Great swimmer. Thank you for the great swim and great races.
解説者:
And thank you for opening a new era for breaststroke -- his technique and time--.
日本のファンが万感の思いで見つめたであろう北島選手の有終の美を、イギリス人も同じ思いで実況してくれたなと思った。
男子の体操は、内村選手が演技する時は首位に立ってなくても、当たり前のように国際映像が切り替わり、アナウンサーも解説者も「皆さん、注目してください!これが世界チャンピオンの演技です。美しいです!ゴージャスです!アメージングです!!」と大絶賛。個人総合で金メダルが確定した瞬間のコメントは、「世界のウチムラ・ファンの皆さん。彼は遂に取りました!」だった。
<実況+解説>
その競泳と体操、そしてさっき観たなでしこの準々決勝もそうだったのだが、中継陣がみなことごとく『男性の実況アナウンサー+女性の解説者』という組み合わせで興味深い。イギリスでは解説者は女性の仕事なのだろうか?(プレミアリーグは男+男だったと思うけど)
<皮肉?>
大会6日目、北島選手の連覇が消え、ここまで日本競泳陣が獲得したメダルはすべて銅。これだけ毎日毎日メダルを量産して、競泳陣の強さは際立ってるな――と日本人としては思うのだが。女子200mバタフライで星選手が競りながらも3位を勝ち取った瞬間、BBC実況アナウンサーがひと言、
Believe or not, Japan has got ANOTHER Bronze!
と言って、大爆笑。銅メダルの多さは日本でも話題になっているようだが、外国放送でもちょっとしたネタになっている。
ところで、銅メダルが多いのは「僅差の勝負を勝ち切れていないからだ」とネガティブに言う人もいるそうだが、競泳に関しては、あれだけの体格差があってよく3番になれるもんだと思うにつけ、『本来は8位入賞くらいが精一杯の選手たちが、今回は(北島選手を育てた)平井コーチという一流の指導者のもと、限界を超えるパフォーマンスを見せている』というのが正しい理解のような気がする。そこから先、つまり3番が1番になるためには、全盛期の北島選手のような強烈な才能がプラスアルファで必要なんだろうと思われるが、そんな選手は滅多に現れない。だったら、努力をもってして手の届くぎりぎりのところにある銅メダルがこれだけ沢山獲れたということは、どう考えたってポジティブな結果だと思う。
実際、1番と2番ははるか先を行き、残りの集団に競り勝っての3位、というパターンが多かったように思う。1番とまともに競り合ったのは、入江選手の銀メダルくらいではなかったか。)
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