2011年9月14日水曜日

『下町ロケット』

またやってしまった…月曜から夜ふかし読書…アホだわ。

====(引用開始)=====
「誰に向かっていってんだ」
田村は眼底に怒りを揺らめかせた。
「田村さんに対してに決まってるじゃないですか」
====(引用終了)=====

身につまされる思いをしながら、つい吹き出してしまった。こんなこと仕事の場で言っちゃうおバカさんは、小説の中まで探したって私だけだと思ってたんだけど(笑 「誰に向かって――」なんて言い方は、だいたい、自分の方がエライと思っていながら議論で劣勢に立たされた「残念」な輩が負け惜しみで口にする言葉だ。「誰って、今、目の間にいるあなたに決まってるじゃないですか。何でそんな分かりきったこと聞くんです?」と言えば、相手の“残念な感じ”を決定づけることになる。もちろん、それがいいかどうかは別の話ゆえ、さすがに後から多少の反省はしたものだが。浴びせられた侮辱の言葉もひとかたならずひどかったので、その場は『おあいこ』ということでおさまったのだった。

勧善懲悪かつハッピーエンドな結末を予感させる展開が、つい先を読ませるだろう。ストーリーの建てつけは面白くとも、社会派というほどではない。気楽に読む本だ。いいところで主人公を助けてくれる元妻が、最後の場面に登場してもよかったかな。

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