2012年10月13日土曜日

戦争から平和へ

EUがノーベル平和賞を受賞した。第二次大戦が世界恐慌を境に不可避なものになっていったことを考えれば、欧州金融危機の今、敢えて、の受賞なのだろう。

「戦争の大陸から平和の大陸へ」てのもうまいこと言ったものだと思うが、真のメッセージは「経済危機だからって、今回は戦争したらアカンで」――かな。

第二次大戦前最後の平和な時代は、確かクリミア戦争から第一次大戦までの約60年間だったと思う。今年は戦後67年だから、欧州連合というアイディアは、ほぼそれに並んだわけだ。

ただし勿論、ここで言う「平和」とは「大国の国家間で大規模な戦闘は起きていない」という意味であり、総力戦は冷戦や内戦に形を変え、また欧州大陸の中心部から周縁部や外部に場所を移して、争い自体は継続してきた。域内統合の一方で、域外に対する排他的な度合も年々強化されてきた。

しかし、それでもEUの受賞が「アリだな」と思えるのは、地域連合という発想と、その実現のために歴史的には犬猿の仲と目される国同士でさえ連携し合ったという事実、そして多分期待以上の成果を出してきたことが、間違いなく評価に値するからだろう。

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