2010年2月7日日曜日

歴史ざっくり (1)

アマゾンで検索をかけて唯一出てきた観光ガイドブックより。自習の一環の私訳なので、勝手にまとめたり端折ったりしています。あしからず。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

<序>

アフリカは『歴史なき大陸』と言われることがある。歴史を定義通り書かれた記録に基づくものと理解すれば、これは正しい。中央アフリカ地域は19世紀半ばになるまで記録に登場しない。ただし当然のことながら、書類がないからと言って、石器時代からただ空白があり、いきなり植民地時代になったわけではない。

書かれた記録がない中、前植民地時代のアフリカ史の研究方法は主に二つある。考古学的方法か、もしくは口承の伝説等に拠る方法である。もっとも、これらの手法に頼ると、どうしても矛盾や解釈の違いが出てきてしまう。

その点、12世紀から現在に至るまでのウガンダの歴史は、例外といっていいだろう。口承の言い伝えと考古学的な証拠が符合している例がいくつもあるのだ。


<用語について>

バンツー語系の言語では、一つの語に様々な接頭辞が付く。最もよく使われるものだと、「mu-:個人」「ba-:集団の人」「bu-:その人(たち)の土地」があげられる。たとえば、「Muganda」というのは「Baganda」という集団に属する人のことであり、「Buganda」に住んでいる。Baganda族の言語はLugandaであり、その宗教や習慣はKigandaである。同様に、Bunyoroに住むBanyoro族はRunyoro語を話し、Kinyoroの習慣を守っている。

ま、どの接頭辞を使うかは、専門書でも結構曖昧である。たとえば、Gandaを形容詞的に使いGanda kabaka(King of Buganda)とする本もあれば、Muganda kabakaないしBaganda kabakaと表記する本もある。そもそも、Baganda以外の王国はこのルール通りに呼ばれていないことの方が一般的だったりするのだ。例えば、Ankoleの人々は通常Banyankoleと呼ばれるし(Bunyankoleという呼称は聞いたことがない)、Toroの人々はしばしばBatoroと呼ばれButoroではない。接頭辞でいつも迷うのが「-ganda」「 -nyoro」「 -soga」で、「Ankole」と「Toro」は接頭辞なしにしている。

Ugandaという国名は、もちろんBugandaからきている。イギリスの植民地政府がこの名前を選んだのは、おそらく彼らが最初に接触した現地ガイドがKiSwahili語だったからだろう。KiSwahili語では接頭辞「u-」がLuganda語の「bu-」と同義であるため、Ganda王国のことをUgadanaと発音したことが容易に想像できる。

こうして本来は「ブガンダ」と呼ばれるべき名前が「ウガンダ」になってしまったことを、バガンダ族の歴史家たちは憤慨するが、他方歴史を整理する外の人間の立場からすれば、現在の国家名ウガンダと、王国名ブガンダが容易に区別でき助かるというものである。

ウガンダの各民族集団の王様は、バガンダ族ではkabaka、Banyoro族ではomakuma、Ankole族ではomugabeと呼ばれている。


※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

思ったより訳すのが面倒くさい。途中で挫折する可能性大だ。それにしても、観光ブックの記述の割には出だし、なかなかまともなことを書いていると思った。アメリカの歴史は1492年に始まったわけではありませんよ、というのと同じ理屈よね。

接頭辞の話も面白い。実は、実際には独立以降の部分を先に読んでいるのだが、何度も出てくる「Baganda」になんだこれ?とちょうど思ってたところだった。

0 件のコメント:

コメントを投稿