2010年4月4日日曜日

第5集 第二次世界大戦 世界は地獄を見た

凄惨な映像のオンパレードで、初見時から今まで強烈な印象が消えない。それは感想を書くような内容でもないと思うが、一点、たとえば毎年8月頃になると盛んに作られるこの手の番組とこの第5集が決定的に異なると言える部分がある。

それは、パリ解放時の映像(――といえば、この番組を繰り返し見ている人ならすぐにピンとくるのではないか。それくらい、このくだりはこの回の『白眉』だと思う)、ドイツ軍降伏を喜ぶ市民が、あろうことかドイツ人と交際のあった自国の女性たちに対しリンチを始める。頭を丸刈りにし、ピストルを突き付け、涙をこぼすその女性の横でピースサインのポーズ――その一部始終を笑いが止まらない様子ではしゃぎながら行っている。

野蛮という言葉しか思い浮かばないこのくだりを敢えて差し込んだ制作者の意図に脱帽するし、ドイツ人や日本人だけが『野蛮』だったわけではないということは「争いはなくならない」ことを予感させるものでもあり、戦争終結の映像でありながら、終わりのない不毛な殺戮の連鎖が延々と続いていくことを思わされる。その野蛮さが、いつの時代も権力者に利用されているのだということとともに。

イースター休暇で久しぶりにまとまったヒマな時間ができ、この間アムステルダムで『隠れ家』を見てきたこともあって、ようやくこの第5集を見直す気になった。今まで何度も見ているが、ヘビーな内容と分かっているので、なかなか思い立たないと見る気になれない回だ。
たまにこうやって生活感のない記述をしてみるというのは、今回ブログを新装開店するにあたり意識して取り入れた新たな試みだ。うまく機能するかは分からないけれど。

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